ラム・チェンイン(林正英)特集 VOL.1

霊幻道士

おすすめランク    

出演
リッキー・ホイ (許冠英)
ラム・チェンイン (林正英)
ムーン・リー (李賽鳳)
チン・シウホウ (銭小豪)
ビリー・ロウ (楼南光)
製作:サモ・ハン・キンポー (洪金寶)
監督:リッキー・ラウ
1985年度作品
    

林正英(ラム・チェンイン)氏は、1952年12月27日香港生まれ。ジョン・ローンと同じ「春秋戯劇学校」出身。17歳でスタントマンとして映画界入りする。19歳の時からブルース・リーの「ドラゴン危機一髪」「ドラゴン怒りの鉄拳」などのアクションの手助けをする(「危機一髪」ではブルース・リーがやっかいになる家の家族として出演もしている)。

その後、80年代に入り、サモハン門下となる。武術指導とともにけっこう印象に残る脇役としても活躍。「七小福」では演技面で高く評価される。(香港映画をそんなに知らなかったころ、「ファースト・ミッション」などジャッキー、サモハン共演作には必ず出てて、名前は知らなかったけど顔はおなじみだったもんなあ..。)

ラム・チェンインの道士役はほんと、ハマリ役だったなあ。パート4ではチェンインではなく、アンソニー・チェン(陳友)だったけどやっぱりなんかしっくりこなかった。

これまで見たことになかった道教の世界が新鮮で、道士が持っている武器(?)であるおふだや桃の木の剣など子供でも作れそうなものだったので、公開時、子供だった人は、紙にわけわからん文字をグニャグニャに書いておふだにしてキョンシーごっこ(なんか「ごっこ」ってフレーズ、すごくなつかしい..)して遊んでいたはず!

  日本でも公開時、けっこう人形とかあってブームになっていた。映画を見てなかったボクでもキョンシーは知っていたぐらいだから。(あ、もしかしたらテンテンの出てた幽幻道士で知っていたのかもしれない)

  知らない人のためにキョンシーとはいったい何なのか、お教えしましょう。死体に何らかのパワーが働いて、動き回り、 牙と爪が鋭く、力が強いが、光と鶏の血と米が弱点。倒すには燃やすしかない。キョンシーに遭遇したら、息をとめてれば気づかれない。

リッキーとムーン・リーがキョンシーに追いかけられるシーン。息を止めて、苦しくなった時のために長い竹筒を使って息するところは笑えた。リッキーがキョンシーの鼻に詰め物入れてにおいをかがせないようにするという発想いいなあ。

意外だったのはリッキー・ホイが主役で、ラム・チェンインは準主役扱いだったこと。

ムーン・リーがカワイイ。アクションはやってない。もう引退してしまったのか最近、全然見なくなってしまったなあ。

サモハンが、キョンシーブームの仕掛け人。彼は「霊幻道士」の前にサモ・ハン・ホラー三部作と呼ばれる「妖術秘伝・鬼打鬼」「霊幻百鬼・人嚇鬼」「霊幻師弟・人嚇人」を作り、そして85年にこの作品をプロデュースする。アクション、笑い、恐怖、お色気、映画の全ての要素を持つエンターテイメント映画の新しいジャンルを作り上げたという意味でこの作品の存在は大きい。


霊幻道士5 ベビーキョンシーVS空飛ぶドラキュラ

おすすめランク    

出演
ラム・チェンイン (林正英)
チン・シウホウ (銭小豪)
ビリー・ロウ (楼南光)
サンドラ・ン (呉君如)
監督:ラム・チェンイン (林正英)
1989年度作品
    



ラム・チェンイン初監督作品。初監督作品といっても別に他のキョンシー作品と特に違いもなく、新鮮さがなかった。あと、もう少し細かいところも気を配って欲しかった。

大雨が降るシーン。役者のいる周辺しか雨を降らさず、そのへんは地面がビシャビシャなのに、ちょっと先はカラカラに乾いているのがバレバレの映し方はしてほしくなかった。

チン・シウホウが、途中髪を切っていたにもかかわらず、また切る前の髪型に戻ってしまうっていうのは、映画ではやっちゃいかんやろうと思った。

よく考えたら、この作品でキョンシーが出てきたのはベビーキョンシーだけで、敵はもっぱらドラキュラだった。ベビーキョンシーがチェンインたちの味方で活躍するのだが、ベビーだったら人間をおそわないんだっけ?

なんか副題、もう少しいいのが浮かばなかったのかなあ。「空飛ぶドラキュラ」って...そりゃ飛べるやろー。


霊幻道士7 ラストアクションキョンシー

おすすめランク    

出演
リッキー・ホイ (許冠英)
ラム・チェンイン (林正英)
チン・シウホウ (銭小豪)
ビリー・ロウ (楼南光)
サンドラ・ン (呉君如)
監督:リッキー・ラウ
1992年度作品
    

パート1のスタッフ、キャストが再結集した作品。リッキー・ホイ、ひさしぶりの登場!香港映画界では、すごい地位にいるのか出演者の欄にはパート1と同様、トップになっている。

この作品は、日本語吹き替え版で見たのだが、なかなかおもしろかった。チェンインの吹き替えをベテラン声優、青野武さん(ちびまるこちゃんの二代目おじいさん役、古くは宇宙戦艦ヤマトの真田さん役といえばわかる人も多いはず!)がやっているのだが、勝手にアドリブでセリフ言ったりしていてそれがまたおもしろくていい。

 個人的に吹き替え版は作品自体の味が崩れてしまうので好きではないのだが、こういう風にアドリブでやっちゃうのもけっこうおもしろいと思った。(だけど、かなり声優さんの力量と笑いのセンスが問われるのだが...)

保安隊長が食事をするシーン。料理長が「今はやりの回転寿司です。」なんて言って部下に円卓の真ん中で3人をくるくる回転させてる。ほんとの回転寿司とはかなり違う気が..。

食事に招待されたチェンインは寿司をはじめて食べるそうで、山盛りのワサビをパクついてもがいてる。香港ではこの作品の公開時、回転寿司が大ブームだったようで、実際に香港の人たちはワサビをたっぷりとつけて食べるそうだ。

キョンシーと戦うことになったとき、さっき食べた寿司で腹をこわして、戦ってはトイレに行き、戦ってはトイレに行きを繰り返すシーンはパターンだけど笑えた。

サンドラ・ン、爆笑。サンドラがチェンインの子供が欲しいからとチェンインをベッドに縛りつけるシーン。リッキーたちがホースでサンドラに水をぶっかけてサンドラが「ねえ、見てー!透けちゃうわー!」なんて言ったとたんモザイクがかかり、それを見たチェンインが3日間吐きつづけ...(いったいどんな物体を見てしまったんだろう...)

あいかわらず、リッキー・ホイはほんとおもしろい。この作品撮ってるとき、もう50ちかいはず。「MR.BOO」のときから変わらぬ風貌で笑わせてくれてるけど、これからも頑張って欲しい。


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