黄飛鴻之西域雄獅
(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ
天地風雲)
おすすめランク D
出演
リー・リンチェイ (李連杰)
ロザムンド・クァン (關之琳)
ション・シンシン (熊欣欣)
リチャード・ン (呉耀漢)
パトリック・ロン
チャン・クォクボン
ジェフ・ウルフ
監製:ツイ・ハーク (徐克)
監督:サモ・ハン・キンポー(洪金寶)
第二組監督:ラウ・カーウィン (劉家榮)
1997年度作品
【STORY】
黄飛鴻(リー・リンチェイ)と、婚約者で叔母のイー(ロザムンド・クァン)、弟子の鬼脚七(ション・シンシン)は、アメリカで寶芝林建立を目指す弟子のソーに会うため、アメリカへ旅に出た。旅の途中、行き倒れになっていたビリー・ザ・キッドを助ける。休憩中、インディアンに突如、襲われ、格闘。そのさなか、イーの乗った馬車が暴走し、黄飛鴻と鬼脚七はイーを助けだそうとするが、川に転落し、3人とも流されてしまう。
イーと鬼脚七は通りがかった中国人に助けられ、ソーと再会する。黄飛鴻は行方不明になり、イーたちは彼を探そうするが、その町は中国人を差別し、居住地域以外に出ることを禁止していたため、捜索を断念せざるをえなかった。
黄飛鴻は激流にのまれながら、頭を打ち、記憶喪失になってインディアンに助けられていた。はじめは言葉も違うし、肌も色も違うため、インディアンに怪しまれるが、敵対部族を黄飛鴻が一網打尽にしたり、ケガを治したりして、信頼を得るようになり、インディアンの仲間になるのだった.....。
【感想などなど..】
ついにリンチェイ+ツイ・ハーク版“黄飛鴻”の復活!!
監督はサモ・ハンだし、アメリカロケだし、もーのすごく期待して映画館に見に行ったのだが......。
なんで、記憶喪失なんていうありがちネタをやっちゃうかなあ。リンチェイが川で頭を打ったシーンを見た途端、「やってもーた。」と思って、席を立ちたくなってしまった。でもありがちだから、ちょっとだけこのネタで時間をつぶして、きっと黄飛鴻シリーズなんだから、もっとおもしろいストーリーが待っているにちがいない!と思ってやったのが大間違いだった。まったく...、こんなネタ、東映特撮ヒーローものでも30分ですんでしまう話やでー。
ジャッキーの「我是誰(WHO AM I?)」も記憶喪失ネタだったが、なぜおもしろかったかというと、記憶喪失になったジャッキーを探す知人も登場しないし、ジャッキーはホントに過去、何をしてきた人かわからないまま...というストーリーがだったからおもしろかったのだ。
案の定、記憶喪失パターンネタで、イーや鬼脚七が探し、やっと見つけても、黄飛鴻は思い出せない、だったら何とかして思い出させようと努力して、奇跡的に記憶が回復する...までを延々とやってる。その間にストーリーには別に入れなくてもいいインディアンの争いを入れて、そこでリンチェイがちょっとだけアクションをしてる。そのアクションも、観客が「スゲー!」とドキドキさせるまでには至っていない。
一応、記憶喪失ネタの他に、アメリカで中国人が差別されてきたという問題もストーリーにはあったが、もっとこっちのネタを膨らませてほしかった。こういう問題がすでにあって、それを少しでも解決するために黄飛鴻が立ち上がる!ってストーリーのほうが、数倍よかったと思う。ワンチャイシリーズはリンチェイが出演した1.2.3までスケールが大きかっただけに、アメリカロケまでしてこのスケールの小ささには正直、がっかりしてしまった。
それに黄飛鴻が素手で倒すべき相手がどんどん、銃でいきなり殺されてしまうのだ。中国人たちに強盗の罪をきせるため、町長が一人の中国人の男を利用するのだが、そいつも町長に殺されちゃうし、町長も強盗団のボスに殺されてしまう。
本来なら、その中国人の男に対して、黄飛鴻が怒り爆発!という展開になるはずだし、その男が自白して「町長が考えたことなんだー。」とか言って、黄飛鴻がワルモノ町長や部下を倒す!ってのが本筋のはず。そういった要は黄飛鴻自身や仲間の身に危険や災いが起きて、それを対処するために立ち上がる!のであれば、観客も「フェイフォンがんばれー!」になるのだが、そういった関係のない強盗団のボスと、ラストバトルを繰り広げられても、まったく感情的になれない。しっかし何だあのコントかい!って言いたくなる顔をした強盗団のボスは(画像)!あんなふざけた顔してカッコつけられても、黄飛鴻に勝てるワケがないやんけー。暗闇でワザと自分の体を傷つけて狼を呼び寄せて、「カモーーン」とかつぶやかれても「なにしとんねん、このおっさーん。」って感じで何にも怖くない。アクションも黄飛鴻や鬼脚七とある程度、互角に戦える敵が全く出てこないので迫力がなかったなあ...。
この作品での見物は記憶喪失黄飛鴻と鬼脚七の壮絶な格闘シーン。フェイフォンの記憶を取り戻すため、鬼脚七が“ワンチャイ2天地大乱”のドニー・イェンの格好をしたり、フェイフォンに蹴飛ばされて、痛がって隠れながら着ている服の中に布をつめこんだりするシーンは爆笑してしまった。
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