炎の大捜査線
おすすめランク D
原題:火焼島
出演
レオン・カーフェイ (梁家輝)
ジャッキー・チェン (成龍)
サモ・ハン・キンポー (洪金寶)
アンディ・ラウ (劉徳華)
ジミー・ウォング (王羽)
オー・ジョンホン(柯俊雄)
製作総指揮:ジミー・ウォング (王羽)
監督:チュー・イェンピン
1991年度作品
劇場公開時の新聞広告にでっかく「ジャッキー、死す!」と書かれ、ジャッキー、サモ・ハン、アンディ、レオン・カーフェイという
豪華スターの共演で話題性バツグンの作品にもかかわらず、別の意味で話題性があったのがこの「炎の大捜査線」である。
当時、少ない小遣いでやりくりしていたボクではあったが、ジャッキー作品だったら必ず、ジャッキー話で仲良くなった友人を連れて
劇場に見に行っていた。が、広告を見て「なんかおかしい・・・。」と感じ、友人との話し合いの結果、見に行くのをやめにしたので
ある。理由として“ジャッキーが死ぬことを一番のウリにしている時点でおもしろい訳がない”と直感したのである。この直感は
見事に的中していた!!(笑)
で、最近、DVDが再発売されたので10年以上ぶりに見てみたのだが、いやあ、ほんと暗いわ!!主演の4人からやる気も感じられず、
「ハァー。」とため息が聞こえてきそうな感じ。というのも、原因はすでにご存知のように製作総指揮、出演のジミーさんのせい。ジミー
さんは黒社会の大物でもあり、その筋から圧力をかけ、ムリヤリ出演させたのである。ジャッキーはロー・ウェイプロからゴールデン・ハーベスト
への移籍問題の際にジミーさんが解決してくれた借りもあって、頭があがらず、「プロジェクト・イーグル」の撮影完了直後に呼び出された。
だから、ジャッキーの髪型も不自然に長い「プロジェクト・イーグル」ヘアなのね(笑)。倉田さんの話によるとジミーさんが東京ファンタスティック
映画祭で来日した際もジャッキーから電話があったらしいから、ジャッキーとしてはかーなり気をつかっている人物なのである。
刑事ウェイ(レオン・カーフェイ)の恩師だった警察署長が暗殺される。犯人は数ヶ月前に死刑になった男だった。ウェイは刑務所に隠された謎を追って、
悪名高い“火焼島”への潜入捜査を開始した。同じ頃、ビリヤード名人だったロン(ジャッキー・チェン)は、ある組織に八百長を頼まれるが、それを
拒否したため、恋人が襲われてしまう。重傷を負った恋人を助けるため、病院に行くが、すぐに多額の手術費が必要と医師に言われ、ロンはギャンブル
で資金を調達しようとする。だが、ギャンブル相手にイカサマだと疑われ、その乱闘の中、一人のヤクザを刺殺してしまい、逮捕され“火焼島”に
やってくる。ロンが殺したヤクザは、ピンパル(アンディ・ラウ)の弟で、復讐に燃えるピンパルはロンを殺すため、“火焼島”への入獄を決意するの
だった・・・。
懲罰房から監獄のボス的存在だったクイ(ジミー・ウォング)がでてくるシーン。監獄の連中が「ウォー!!」と叫んで大歓声。イレズミもいれてて、
もう完全にマジ黒社会。ジャッキーとアンディの子分のイザコザも自分の腕を切って血を流し解決させてしまう。このシーン、ジミーさんはジャッキー
たちよりも高いところに座り、ジャッキーを見下ろす感じなんだけど、あの天下のジャッキーが小さく思えてしまった。マジこわいんだろうなあ。
4人が共演しているにもかかわらず、4人が同じ画面にうつるのは、ラストの飛行場でのシーンのみ。それまでは一緒にいるようなシーンでも完全に
別撮りバレバレ。
サモ・ハンは3回脱走を企てるんだけど、1回目の脱走で看守を気絶させて服を奪ったんだけどデブだから服が小さくて着れないネタはベタだけど
笑った(笑)。
ラストシーン。4人は麻薬王を暗殺するためマニラ空港へ。暗殺後、ジャッキー映画としてはめずらしく銃撃戦が繰り広げられる。ジャッキーとサモ・ハンが
ドアをブチやぶるシーン。ジャッキーが蹴ったらドアに穴だけあくというネタや、サモ・ハンのよくわからんしゃべりにジャッキーと
アンディがあきれるネタとかどうでもいいネタが入るのがよくわからんかった。で、ここで4人で
戦っていればどうにかなっていたのかもしれないのに、レオン・カーフェイはさっさと飛行機に乗りこんじゃってる。で、サモ・ハン、ジャッキー、
アンディは撃たれ、さようなら。いいご身分だな、カーフェイ!(笑)
DVDに収録された吹き替え版のアンディの声がシブくてアンディにはマッチしてない気がした。今回、ジャッキーのセリフは少なかったから、
石丸さんはきっと物足らなかったことだろう(笑)。
古本屋で買ったパンフレットを読んでみたのだが、事実とは異なることを平気で書いてて笑った。「このストーリーの迫力とドラマに引かれ、主演の4人の
スターたちも出演を熱望。香港映画界ではこの4大俳優が結集しての撮影が続いたために、多くの映画の企画が見送られ、大混乱に陥った。」・・・この文脈
だと、4人がどうしても出演したかったから、他の企画がボツになっちゃったって感じだな・・・。真実を書けば、「ジミーさんの執拗な脅迫にビクビク
しながら主演の4人のスターたちは出演。香港映画界ではこの4大俳優が結集して撮影が続いたために、「あのクソジミー!」と映画関係者は苛立ちを
覚えつつも報復を恐れて何も言えず、多くの映画の企画がボツになり、大混乱に陥った。」になるだろう(笑)。
しっかし、ジミーさんもなんでこんな監獄ネタを企画するかなあ。4大スターみんな、“片腕”になっちゃうとか楽しいネタにすればよかったのに・・・。
「片腕ジャッキー対空飛ぶジミー」・・・見てえ!!(笑)
エンディング。ジャッキーが出てるからってNGシーンにしてるんだけど、たいしたNGでもなく、そんなにNGがなかったのか、すぐに終わって
ジャッキーの静止画のまま。静止画のジャッキーの笑顔が「やっと終わった・・・。」とホっとした笑顔に思えてならなかった。(笑)
(2006年6月24日更新)
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