香港電影鑑賞MEMO VOL.1


霊幻道士6 史上最強のキョンシー登場!(1992) 〔2001.6.3〕 

出演:ラム・チェンイン (林正英)フォン・ツイファンロレッタ・リー (李麗珍)チャーリー・チョウ(曹査理)ション・シンシン (熊欣欣)タイ・ポー(太保)
監督:唐偉成
おすすめランク:
【感想などなど..】
霊幻道士ブームが過ぎ去った90年代に入ってからも、ゴールデン・ハーベスト、製作総指揮サモ・ハンを離れて、ラム・チェンイン主演で続編が作られ続けた。

さて、この「霊幻道士6・史上最強のキョンシー登場!」だが、はっきりいっておもしろくない。香港で公開されたときも公開してからほとんど客が入らなかったらしく、3日間で上映打ち切りになっている。こういう続編を作る際、前作よりもおもしろいものを作ろうとするはずなのだが、明らかに「霊幻道士・最後の霊戦」までと比べて、質が悪かった。おまけにラム・チェンインも主演でクレジットされていながら、上映時間の3分の1くらいしか登場しない。

ではちょっぴりストーリーを....。
ある日、フォン・ツイファン演じる道士(以下ツイファン道士とする)と弟子のアフー、アカン(ション・シンシン)は、何体ものキョンシーを連れて、山中を歩いていた。ある場所で、ツイファン道士はアフーに1体のキョンシーをトンナン村まで持っていってくれと頼み、8日後、またこの場所で落ち合おうと約束する。

アフーはトンナン村までの道中、チュチュ(ロレッタ・リー)という女性に会う。チュチュはキョンシーを見て、「キャー!」と驚き、アフーに抱きつき、アフーは「えへへー。」と喜んでキョンシーにもっとチュチュを怖がらせるよう術を使うという“時間つぶしパターンネタ”をした後、チュチュとアフーは別れる。

ある夜、アフーの運んでいたキョンシーが盗賊によって奪われる。奪われたキョンシーはフランス人教授のもとに運ばれる。教授は「中国のキョンシー、エジプトのミイラ、ヨーロッパのドラキュラの違いを科学的に明らかにする。これでノーベル賞は私のものだ−!がっはっは!」と一人で勝手に喜ぶ。教授は、特別な薬をキョンシーに投与し、研究を続けようとしたが、その時、キョンシーをすでに研究しているはずの教授が、あろうことか、邪魔だったのか、キョンシーの頭につけていたお札を外してしまい、キョンシーが暴れ出し、教授は死んでしまう。

キョンシーは次々と人々を襲い始める。ここで、ラム・チェンイン道士が登場して、キョンシーを倒そうとするが、チェンイン道士の持つどんな術を使ってもキョンシーを倒すことができなかった.....。

キョンシーものって、結局のところ、道士や弟子が最終的にキョンシーを倒すというストーリーであり、約90分の間、その大団円をむかえるまで、どんなネタで観客をエンディングまでひっぱっていけるかにかかっていると思う。観客はキョンシーが倒されることは、はじめっからわかりきっているわけでその間に、リッキー・ホイやビリー・ロウなど、笑わせるキャストが爆笑させてくれるというのが、このシリーズの見どころでもあった。だが、この作品では、キョンシ−を倒せるわけないのに、ずーっとあれこれ失敗する策を練って、キョンシーと戦い、負けて「かなわない。逃げよう。」を繰り返していた。

観客を笑わそうとしているところもあるが、どれも中途半端で、「もう少し、笑いの部分は引っ張って落としてくれれば...。」と思うところがいくつもあった。

闘いのシーンもキョンシーに蹴られて、ワイヤーで飛んで壁や木にぶつかるというパターンすぎるアクションが多く、もっとジャッキーのような“見せるアクション”があればなあと思った。

キョンシーもシリーズが進むにつれて進化してきたのだろう。はじめの設定では、光に弱かったはずが、平気で日中も行動しているし、ピョンピョンはねて動き回るはずが、ドタドタ普通に歩き回っていたり、ときたま気分転換なのか、ピョンピョンはねたりもしている。

ある筋からの情報では「キョンシーホラー」とは、怨念20%、恐怖40%、カンフーアクション40%、特異キャラクターのユニークさ60%の合計160%に、オカシ、オソロシの魅力60%を加えた220%大満足の摩訶不思議な最新ホラーだそうだ(笑)。



激突!キング・オブ・カンフー(1982) 〔2001.6.01〕 
原題:霍元甲
出演:レオン・カーヤン (梁家仁)倉田保昭サイモン・ユエン・ジュニア (袁日初)コウ・フェイ(高飛)
監督:ユエン・ウーピン(袁和平)
おすすめランク:

ストーリー
少年時代の霍元甲は体が弱く、父親は先祖から伝わる武術“霍拳”を彼に教えることは一切せず、見放していた。ある日、コウ・ホウサンと名乗る男が家庭教師として霍元甲のところにやってくる。コウは、実は“霍拳”を盗もうと日本からやってきたのだった。コウは霍元甲がカンフーを学びたいことを知り、父親には黙って徐々に、訓練をさせていった。 コウは霍元甲にカンフーの基本を教え、自分は“霍拳”のほとんどを盗んだあと、姿を消す。それから10数年が経過し、霍元甲は独学で“霍拳”をマスターし、彼は有名になる。
ある日、霍元甲は三木という日本人が道場荒らしをしていることを知り、対決、見事に勝利をおさめる。負けた三木は切腹自殺をし、三木の父親は復讐のため、山口という弟子に霍元甲を殺すよう命じるのだった。実は山口がコウ・ホウサンだったのだ。そして、二人の対決がはじまる...。

〔感想などなど〕
「ドラゴン怒りの鉄拳」の舞台、精武門を創設した霍元甲(フォ・ユイカン)の少年時代から精武門をひらくまでのエピソードを描いた作品。

霍元甲の少年時代役はサイモン・ユエン・ジュニア。ユエン兄弟の一人で、「妖怪道士」シリーズなどユエン・ウーピン監督作、またはユエン兄弟監督作のカンフーコメディモノでは主役、準主役で演じることが多い。ユエン兄弟の父親は言わずと知れた、ユエン・シャオティエン(袁小田)。「酔拳」「蛇拳」のジャッキーの師匠役のじいさんといえば、わかるでしょう。

この作品の特筆は、なんといってもラストのレオン・カーヤンVS倉田保昭の対決!白熱した闘いの後、かなり感動してしまったシーンもあって、倉田さんの出演した作品は数多く見てきたが、この作品はその中でもベスト3に入るとボクは思った。

功夫&古装片系へ戻る


ドラゴン酔太極拳(1984) 〔2001.5.28〕 
原題:笑太極
出演:ドニー・イェン(甄子丹)ユエン・チョンヤン(袁祥仁)リディア・サン (沈殿霞)サイモン・ユエン・ジュニア (袁日初)ユエン・シュンイー(袁信義)
監督:ユエン・ウーピン(袁和平)
おすすめランク:

〔感想などなど〕
ドニー・イェンデビュー作!僕としては幻に近かった作品をついに見ることができた。

ストーリーは、ドラ息子のドニーが近所の仲の悪い男とちょっとしたことでケンカをし、仕返しをしあっているうちに、相手方が大けがをしてしまう。その親が殺し屋を雇い、ドニーの父と兄を殺してしまう。悲しみに暮れ、一文無しになったドニーは、街で見せ物をしていた老人と出会い、一緒に暮らすことになる。実はこの老人は太極拳の名手だったのだ。ある日、ひょんなことから父と兄を殺した殺し屋に出会い、いきなり襲われる。それを知った老人はドニーに太極拳を伝授し、それをマスターしたドニーは再び、殺し屋と対決するのだった......。とよくあるよくある話。

ドニーがまだあか抜けていない兄ちゃんって感じで、ジャッキーが「酔拳」で演じた役とおんなじ感じの役で、今のドニー・イェンのイメージとは全く違って新鮮だった。

ドニーの蹴りのスタイル、柔軟な立ち回りも今と変わらず、ほんとかっこいい!

ドニーにとってこの作品は思い入れのある作品だったようで、「あの映画では、当時の僕の全てをだしきった。」とコメントしていた。

老人役のユエン・チョンヤン、老人役といったらあの格好なのか、「妖怪道士」の時とおんなじ風貌。ユエン・チョンヤンの妻役はリディア・サン。“肥肥(フェイフェイ)”とあだ名されるほどのデブ女優。この「ドラゴン酔太極拳」も日本でテレビ放映された際は、「女デブゴン強烈無敵の体潰し!」という、ドニーのかっこよい演技をまるで無視したE級っぽいタイトルで放映されてしまった。

この作品は長年、探し続けてきた作品で見つけたときはほんとーにうれしかった。どこで見つけたかというと、香港映画ファンの人には名の知れた、東京神田の神保町にある「アジア映画」というレンタル店。僕も知ってはいたが、今までなかなか行く機会がなかった。ここには「なんでこんな作品まで置いてるの!?」と目を疑いたくなるくらい廃盤になったビデオも揃っていて、感激してしまった!結局、あれもこれもと目移りしながら探し、10本もレンタルしてしまいました(笑)。このお店は通信レンタルもできて、僕は関西に住んでいるので通信会員になりました。香港映画ファンにはたまらないお店!かなりオススメです!!

功夫&古装片系へ戻る


東京攻略(2000) 〔2001.3.13〕 
原題:東京攻略
出演:トニー・レオン (梁朝偉)イーキン・チェン(鄭伊健)ケリー・チャン(陳慧琳)セシリア・チャン(張柏芝)/仲村トオル/阿部寛/遠藤久美子/小沢真珠/白川みなみ/森山ゆうこ/大和武士/柴咲コウ
監督:ジングル・マ
おすすめランク:

〔感想などなど〕
去年の旧正月映画で大ヒットを記録した「東京攻略」がついに日本公開!
日本ロケでアクション作品というので、「どうせロクに派手なアクションはできないだろう。」と予測し見に行ったが、大間違い!おもしろかったー!日本のロケだとなかなか制約があって思うようにいかないことが多かったはずなのに、ここまでの作品に仕上げた監督ははっきりいってスゴイと思った。

外国映画で日本を題材にした作品となると、「両国でロケしたんかい!」といいたくなるくらい、いきなり力士が登場したり、「大福星」のように、「今どき東京の下町に囲炉裏のある家なんかない!」といいたくなる勘違いモノが数多いが、この作品では「それは違うでー。」ってなシーンはなかったので安心した。

トニーのアクション作品ってひさびさに見た気がする。これだけのアクションは「ハード・ボイルド」以来かも。新宿歌舞伎町でのウォン・フェイフォンがよく使う武器“傘”を使ってのアクション、イーキンとの一対一の対決、スタントなしのトレーラーから車に飛び移るアクション等見どころ満載だった。

ストーリー展開はスピーディーで飽きることはなかった。格闘シーンはイーキンの華麗な立ち回りとカメラワークが冴え、ひさびさに見ていて興奮した。なんか、ベタ誉めしてるなあ...(笑)

日本の出演者で阿部寛の妻役が“森山ゆうこ”となっていて、顔がほとんどうつらなかったので、見ているときは気にならなかったが、なんとあの「お笑いマンガ道場」の森山祐子だったのだ!(こんなに驚いてるのはボクくらいかも..(笑))なつかしいなあ!川島なお美の後にレギュラーになって、“だん吉、祐子のおまけコーナー”とかやってがんばってて、「ゼイラム」とか出演したあとどこに行ったんだろうと思っていた。富永先生、りゅうのすけ、元気かなあ..(笑)(なんか最後は「東京攻略」からかなりズレてしまった..。)



黒い女豹(1991) 〔2001.3.6〕 
原題:黒猫
出演:ジェイド・レオンサイモン・ヤム (任達華)/トーマス・ラム
監督:スティーブン・シン
おすすめランク:

〔感想などなど〕
これはひさびさにおもしろかった!話は「ニキータ」とそっくりだが、本作でデビューし、主演したジェイド・レオンの熱演に拍手を贈りたい。ジェイド・レオンはミシェール・ヨー、シンシア・カーンを輩出してきたD&Bフィルム社が期待の女性アクションスターとしてデビューさせ、本作で香港電影金像奨最優秀新人賞を獲得した。
ストーリーは暗殺者としての素質を持つ女性キャサリン(ジェイド・レオン)を、当局が死んだことにして秘密裏に訓練し、合法的な手段では手が出せない人物を暗殺する任務を与えるというもの。
逃走シーンも緊迫感があり、アクションシーンもけっこう危なそうなスタントもあって見応えがあった。
この作品はヒットし、続編「レディソルジャー/エリツィン暗殺指令」も作られたがヒットしなかったようだ。日本でもビデオ化されているようなので、またビデオ屋めぐりをしなくては...(笑)



金城武 トラブル・メーカー(1995) 〔2001.3.5〕 
原題:臭屁王
出演:金城武ン・マンタ (呉孟達)アテナ・チュウ(朱茵)
監督:チュー・インピン(朱廷平)
おすすめランク:

〔感想などなど〕
過去、チュー・インピン(朱廷平)監督作品でヘコんでしまうことが多かったボクですが、ひさしぶりにダメもとでレンタルしてみたけど、やっぱりヘコんでしまった...。どうもこの監督の笑いのセンスってズレているような気がしてならない。っていうか、台湾の人とかはこの作品を見て爆笑しているのだろうか。香港映画コメディのテイストとは明らかに違う。
勝手に作り手がおもしろいと思って見せてくれるモノで、それがおもしろくない時ほど苦痛なモノはない。
この作品、この監督作品によく登場するデブガキが主演なのだが、いったい何者なんだろう?全然かわいくも主役をはれる演技もしていない気がするのだが。
ボクはこの作品でひいてしまったシーンがある。このシーンだけでダメって感じ。デブガキがン・マンタの前で大便をするシーンがあるのだが、通常の作品だったら上半身だけを撮して「ウーン!」とかうなるシーンを撮すはずが、なんとモノがでてくるシーンを丸撮ししているのだ。小の方はまだしも大は撮しちゃあかんやろー。
レンタルする際に金城武主演作でもチュー・インピン(朱廷平)監督作は疑ってかかるべきでしょう。あー、ひどい作品やった!


チェイス・フロム・ビヨンド(1990) 〔2001.2.15〕
原題:千年女妖
出演: ジョイ・ウォン (王祖賢)ジャッキー・チュン(張學友)グロリア・イップ(葉蘊儀)
監督:エルヴィン・チェン
おすすめランク:

〔感想などなど〕
ストーリーは、今から1000年前、ヨン(ジョイ・ウォン)、シャオ(グロリア・イップ)の2人の聖女は、魔界から人間界へ忍び込み、人間界を支配しようとしていた魔女と凄まじい戦いを繰り広げていた。その戦いの中でヨンは辛うじて魔女から逃れ、なぜかしらんが1000年の時を超えて現代へワープした。
現代にやってきたヨンは、刑事のボー(ジャッキー・チュン)と知り合い、互いに愛が芽生えるようになっていた。そこに、魔女も1000年の時を超えてヨンを追って現代にやってきたのだった.....。

「ジョイ・ウォン、もっと出演する作品を選びなさい!いいかげん幽霊みたいな役ばかりするのはやめなさい!」とほんと、言いたくなってしまう作品。“最新SFXアドベンチャー!”などとうたっているが、合成ひどすぎだし、ある男が魔女に腕を切られるシーンも、作り物の腕が飛んだ後、本物の腕が丸見えだし、「おいおい...」って感じだった。
そもそも、1000年の時を超える必要性が全くない。過去からやってきた人が現代の物事にビックリして、ハチャメチャなことしてしまうってなパターンの作品は多いが、この作品ではそういったシーンがなく、ジョイ・ウォンは平気で買い物したりしている。ちょっといいかげんすぎ。はっきり言って、時代物のセットを作るには予算がないから、こういうストーリーにしてしまった気がしてならない。
アクションシーンで気になったことを1つ。大抵、ジョイ・ウォンなどロクにアクションができない女優さんの場合は、ちょっとしたシーンでも代役を使って顔が見えないように後ろ向きで撮したりするが、この作品では、まともに正面から撮して、顔の部分にボカシを入れているシーンが幾度もあった。これって、アリなのかなあ..。



マギー・チャンのドッカン爆弾娘(1985) 〔2001.2.9〕
原題:聖誕奇遇結良縁
出演:ジョージ・ラム (林子祥)マギー・チャン (張曼玉)ジョン・シャム(岑建勲)エディー・コー(高雄)ツイ・カムコン(徐錦江)チョン・プイロー・ウェルロー(廬冠廷)
監督:デヴィッド・チャン
おすすめランク:

〔感想などなど〕
“ドッカン爆弾娘”というタイトルで、「絶対おもしろいはず!」と思い、長年探していて最近やっと見ることのできた作品。
ある組織が、缶コーラ爆弾をつくるが、取引の際、一人の男がその爆弾を奪って逃亡し、組織に追われる身となる。逃亡中、男はそのコーラ爆弾をある場所に隠し、偶然、事件に遭遇したマギー・チャン、ジョージ・ラム、ジョン・シャムの3人に爆弾のありかを示す暗号を残し殺されてしまう。これがきっかけで延々と3人は組織に追われるハメになるのだった...。
タイトルで想像していた物語はマギー・チャンがコーラ爆弾であることを知らずにいろんなことをして、まわりがドタバタして大騒動ってなパターンかと思っていたので、いつも思うことだが日本のタイトルがストーリーと全然違う気がした。
この作品は80年代の香港映画のアイドルコメディパターンの王道で、「今はこんな作品は映画じゃできないだろう。」と今となっては珍しく思ってしまう作品。爆弾のありかを巡って、ハチャメチャなことを繰り広げながらずーっと逃げ回ってるストーリー展開は正直、「えーかげんにせい。」と思ってしまった。まあ、マギー・チャンがカワイイから許してやるか..。(←こうやって許しちゃう男がいるからダメなのである(笑))
ジョン・シャムが出てくると、いつも変わらない彼独得の笑いの持って行き方があり、この作品でもそんな彼のテイストが映画全体で爆発するが、ちょーっとクドすぎた感じがした。ジョン・シャムのテイストを味わいたければ、メジャー作では「七福星」がありますのでおヒマな人はご覧くださいませ...。





マギー・チャンのストーリー・ローズ 恋を追いかけて(1986) 〔2001.2.9〕
出演:マギー・チャン (張曼玉)チョウ・ユンファ (周潤發)アルフレッド・チョン (張堅庭)ロイ・チョン (張耀揚)
監督:ヨン・ファン
おすすめランク:

〔感想などなど〕
チョウ・ユンファ、マギーチャン共演のラブストーリー。この2人の共演作はけっこうありそうな気がするが2作くらいしかない。

ストーリーは、両親を亡くした兄(ユンファ)と妹(マギー・チャン)がいて二人は仲がよかった。妹は美人でまわりの男とつきあってはすぐ別れるといった生活をし、兄は1日中、絵を描いて過ごしていた。実は兄も妹も心の奥底では兄と妹という垣根を超えた禁断の愛が芽生えていてそれを二人とも告白することができずにいた。ある日、妹は婚約者のいる男と恋をし、しばらくつきあうが、男がやっぱり婚約者と結婚すると告げられ、失恋の哀しさからフランスへ留学することを決め、兄としばらく別れることになる。1年ほど経過し、兄は妹に会いにいく。兄は香港に帰ってくるよう説得するが、そこで妹にフランスで知り合った男性と結婚することを告げられる。兄は香港に帰った後、手紙で妹に全てを告白し、病のため死んでしまう。妹は離婚し、香港に帰ってきて生活を始める。そんなある日、妹は兄にウリ二つの男性に出会うのだった.....。

うーん、感動できなかったなあ...。兄とウリ二つとかいってユンファが再び登場した時はドッチラケーって感じで「おいおい。」とのけぞってしまった。ストーリー展開として、例えばある時、二人はほんとの兄妹ではないことが発覚し、それから幸せな日々をおくれると思っていた矢先に不幸なことが起こって結ばれなかったとか、ユンファが妹と決別するため、死んだという嘘の手紙を妹に出し、しばらくたって偶然死んだはずの兄に再会するとかそういった感じだとちょっとは感動できたかもしれない。

マギー・チャンのたくさんの恋人の中にロイ・チョンがいたので「あ、またこいつ、ユンファに悪さをするなー。」と予想したが、まだそんなに売れていない時期だったらしく、マギー・チャンにあっさりフラれて静かに去っていったのでよかった(笑)。



骸骨キョンシー(1985) 〔2000.11.24〕 
原題:艷鬼凶靈
出演:ウェイ・パイ/ゼン・ワンウェイ/リー・ロンシャン
監督:ホー・リンチョウ
おすすめランク:

〔感想などなど〕
日頃、香港映画で日本でビデオ化された作品は全て見ようとしているボクは、たびたび中古ビデオショップに行って、まだ見たことない作品を探し回っているのだが、この作品を見つけたときは心の中で「うおー、見たことねえ!」と叫んでしまった久しぶりの掘り出し物!。タイトルの“骸骨キョンシー”ってだけで、E級くさいので迷うことなくゲットして早速見てみましたが、あいかわらずおもしろくない!!この作品がビデオ化されたときは、霊幻道士の大ブームの時で、やったら“○○キョンシー”だの“○○道士”などが日本で勝手なタイトルつけて発売していた時期。この作品は「チャイニーズゴーストストーリー」みたいな話で、全くキョンシーがメインのストーリーではない。なのに、ビデオのパッケージには“われらがキョンシー君、こんどはいかなる活躍を!”などと嘘まるだしの宣伝文句が書かれていた。ボクが子供だったら「ふっざけんな!」とブチ切れしていたかもしれない(笑)
ストーリーは、美しい女幽霊と人間の男の結ばれぬ恋を描いたよくある話。
主演のウェイ・パイは、ジャッキーの「ヤングマスター」やサモハンの「燃えよデブゴン7」などに出演していた人。他の作品にも主演していたようだが、おそらくD級、E級クラスの作品を作る映画会社と契約してしまって、“気づいたら見なくなっちゃった状態”になってしまったのかもしれない。他の作品があるか香港の映画データベースで調べてみたが、3作くらいしかなかった。
このビデオの発売元は大映ビデオなのだが、他にも怪しいタイトルのビデオがある。「カンフーゾンビ」「妖怪道士」「妖怪奇兵」「妖術大変化」「中華道士」などなど...。ある意味、大映ビデオはすごい!(笑)


香港・東京特捜刑事(1988) 〔2000.11.19〕
原題:皇家師姐V 雌雄大盗
出演:シンシア・カーン/藤岡弘/西脇美智子/チョン・プイディック・ウェイ(狄威)
監督:アーサー・ウォン/ユエン・シャンチョン
おすすめランク:

〔感想などなど〕
原題を見るとわかるが、皇家師姐シリーズ第3弾!前2作まではミシェール・ヨー主演だったが、ミシェールが結婚、引退したため、ミシェールのようなアクションができる女優を製作会社が探し、シンシアを台湾から呼んで作った作品。ビデオのパッケージでは暗ーいノワール作品っぽかったが、作品の雰囲気はミシェール・ヨー、真田弘之共演の「皇家戦士」っぽくて期待していなかっただけにけっこう楽しめた。ストーリーは日本で宝石強盗をした赤軍派テロリストが、藤岡弘演じる刑事の相棒を殺し、香港に逃亡。復讐を誓った藤岡が香港にやってきて、香港の女刑事シンシアと共にテロリストと闘うというもの。藤岡弘のアクションは本郷猛以来、ひさびさに見たけどかなりの熱演だった。でも、やっぱり主演はシンシアなので、あれだけ大活躍したにもかかわらず、シンシアにクライマックスを譲るしかないのか、車と一緒にペシャンコになり即死してしまう。
シンシアはけっこうかわいくてアクションもできるのにどうも、香港映画の中でもB級クラスのアクション作品に出演するのが多く、日本では認知度が少ない。もう少し違った売り方(例えば、リンチェイとかと共演するとか)をすれば、よかったのにとつくづく思う。
この作品に、なんの脈略もないのだが、福星シリーズのエリック・ツァン、リチャード・ン、フォン・ツイファンがカメオ出演したのはうれしかった。
最後に一言、西脇美智子はあいかわらずコワイ(笑)。

ブルース・リー物語(1982) 〔2000.11.17〕
原題:李小龍傳奇
出演:ブルース・リィ/マース (火星)リー・ホイサン (李海生)
監督:ン・シーユエン(呉思遠)
おすすめランク:

〔感想などなど〕
長年、近くのレンタル店で置いてあって、「絶対におもしろくない!」と思いこんで借りることはなかったのだが、今回、なんだかしらんが借りてしまって見てみましたが、おもしろくない(笑)。タイトルでわかるようにブルース・リーの伝記モノ。映画デビュー前から死までのエピソードをやっているわけだが、時間がかかりそうなエピソードは静止画と解説だけで終わったりして、90分という時間で表現するにはムリすぎると思った。
さすがにブルース・リーってことでカンフーアクションシーンは作品中たくさんあったが、対決する理由が、ブルース・リーが「空手はカンフーにはかなわない。」「ボクシングはカンフーにはかなわない。」と発言し、「なんだと!コノヤロー!」とケンカするパターンばっかりで、見ている者が「リー、がんばれー!」と応援したくなるより、「そんなケンカ売るようなこと言わなきゃいいのに。」と思ってしまって、ただ、カンフーやってるって感じでつまらなかった。
この作品の特筆は、リーの死の謎について噂されたいろんな説を再現していることだ。まずは、深夜、刃物を持った連中に襲われ殺害された説。2つ目は腹上死説(おいおい..)。3つ目は占い師により、35歳で死んでしまうので、生きたければ、家族も財産も捨て、身を潜めよという、まだ生きている説。腹上死のシーンは当時のブルース・リーファンは怒っただろうなあ...。
あ、そうそう、おわかりと思いますがこの作品はブルース・リー主演の作品ではなく、ブルース・リィ主演の作品。ブルース・リィは偽ブルース軍団の中ではいろんな作品に出演している人で、「ブルース・リーを探せ!」「ブルース・リー対スーパーマン」(見たい!(笑))などがある。後に本名のホー・チョンタオ(何宗道)に改名した。

功夫&古装片系へ戻る


チャーリーズエンジェル(2000) 〔2000.11.14〕
出演:キャメロン・ディアス/ドリュー・バリモア/ルーシー・リュー/ビル・マーレー
監督:マックジー
武術指導:ユエン・チョンヤン(袁祥仁)
おすすめランク:

〔感想などなど〕
香港映画ではないですが、武術指導をあのユエン・ウーピンの弟で、妖怪道士シリーズ(霊幻道士ではない)の道士役でボクの中では有名なユエン・チョンヤンがあたったということでご紹介しましょう。とにかくおもしろい!楽しい!アクションすごい!いやー、「グリーン・ディスティニー」に続き、劇場で見た作品でおすすめランクAが続いたのはほんとひさびさ!見る前は主演の3人のイメージで、アクションシーンはスタント使いまくりに決まってる!と思いこんでいたが、見たらビックリ。あのキャメロン・ディアスが、ドリュー・バリモアがワイヤー回し蹴りや、ワイヤー跳び蹴りをかましまくってかーっこいい!ストーリー展開もスピーディー(スピーディーすぎるかもしれないが..)で、飽きるところがなくアッという間にエンディングって感じだった。ストーリー展開など、「そりゃないやろ。」と突っ込むところがあったかもしれないが、それを覆ってしまうくらい作品全体、主演の3人から楽しさが伝わってきて、見ている最中、見終わった後、しばらく「あー、おもしろかった!」という気分だった。おすすめです!!なお、武術指導のユエン・チョンヤンは、劇中のオープニング、飛行機内で白人の女性に広東語を教えているおっさん役で出演しているので要チェック。



レッド・ドラゴン(1976) 〔2000.11.12〕
原題:新精武門
出演:ジャッキー・チェン(成龍)ノラ・ミャオ (苗可秀)/チェン・シン/ハン・インチェ
監督:ロー・ウェイ
おすすめランク:

〔感想などなど〕
原題を見るとわかるように、ブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」の続編(リメイク?)にあたる作品。舞台を上海から台湾にうつして、リーを失ったノラ・ミャオら精武門の残党が、またまた“しばくぞ日本人”らにいやがらせや脅しを受け、コソ泥だったジャッキーが精武門に入門したことから、共に日本人と対決するという作品。ラストの闘いシーンで、ブルース・リーが「怒りの鉄拳」でやった“スローで手がたくさん見える拳”をジャッキーがやったり、リーのように最後に撃たれて死ぬところなど、監督のロー・ウェイがジャッキーを“ブルース・リーの後継者”として売り出したいという思いが伝わってくるが、しょせん真似ごとに見えてしまった。この作品が、ジャッキー初主演作であるが、しばらくロー・ウェイ監督との契約期間の間、ジャッキーは不遇の時が続くのであった。この作品、ジャッキーがハリウッドに進出して世界的にスターとなった時、ビデオが再発売されて、見た人も多いと思うが、おもしろいと思った人はいるのだろうか。「だまされた!」と思った人の方が大半のような気がする。ボク的には、ツッコムところが少ない“おすすめランクD”クラスの作品が一番、見ていてつらい。

功夫&古装片系へ戻る


一觸即發(1991) 〔2000.11.10〕
出演:サモ・ハン・キンポー(洪金寶)テレサ・モウアイリーン・ワン (温碧霞)ウォン・グォンリョン (黄光亮)ビリー・チョウ(周比利)
監督:リンゴ・ラム
おすすめランク:

〔感想などなど〕
日本未公開作。CSで以前放送されていた作品。警官を殺す現場を、偶然目撃してしまった男(サモ・ハン)が警察に協力したことを犯人たちに恨まれて、執拗な襲撃にさらされ、死闘を繰り広げるって話。サモ・ハン主演でリンゴ・ラム監督というからには、サモ・ハンひさびさのデブゴンアクションが炸裂し、スケールの大きな作品になると期待したが、ほんとB級っていう仕上がりで、がっかりした。ちょっとじれったかったのが、サモ・ハンの役がただのデブの気弱な男って感じで、前半部、やられてばっかりだったこと。いつものサモ・ハンだったら、気分がスカッとするようなアクションをしてくれると思って、それを期待して見ているにもかかわらず、「なんでやられとんねん...。」とストレスがたまるようなシーンが多かったのでかなり不満だった。作品的にはありがち展開だったので、もう一工夫ほしい。



ファイティング・モンキー昇龍拳(1971) 〔2000.11.8〕
原題:順天立地(再上映時は「北派功夫」)
出演:ウォン・チン(王青)/ジャッキー・チェン(成龍)
監督:ジュー・ム
おすすめランク:

〔感想などなど〕
ジャッキーがまだ売れていない頃の作品だが、“酔拳”でブレークした後、人気にあやかろうと再上映したバージョン。主演はまさしくウォン・チンなのだが、オープニング時に酔拳当時の“髪長ジャッキー”が写真で写って、でっかく“成龍”主演となっていた。
この作品はいわゆる“日本人兵士しばくぞ映画”である。ほんと、こういった作品は数多く見てきたが、いっつも何様やねんと思う日本人兵士が好き放題しちゃってる。この作品でのその悪行の数々をご紹介してみましょう。@老人からカネを奪って、「わしのカネだー!」と訴えたら、「ばかやろー!」と殴り倒す。Aレイプしようとして、キスしようとしたら噛まれたので、ハサミで刺し殺す。B「あいつはどこだ?」と聞き、「留守です。」と答えると、「ばかやろー!」と殴り飛ばす。C女、子供を容赦なく刀で切り裂く。D小さな女の子を投げ飛ばして、崖に直撃させ即死させる。(おいおい...)
とにかく、この当時の作品に多い、“ケンカして仕返しされて、それを何回か繰り返したあと、知人が殺されて、復讐に燃える”という王道パタ−ンなので、おもしろくない。アクションとかですごいシーンがあれば、こういった作品でも評価は上がるが、そういったところも皆無だった。この作品の宣伝文句は、「炎の大捜査線」公開時の宣伝文句と同じジャッキー作品ではめずらしいこと(あえて言いませんが...)であろう。

功夫&古装片系へ戻る


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝アイアンモンキーグレート(1996) 〔2000.11.7〕
出演:ドニー・イェン(甄子丹)ウー・マ (午馬)ビリー・チョウ (周比利)
動作導演:ユエン・ウーピン
おすすめランク:

〔感想などなど〕
ドニー・イェンとビリー・チョウ共演で、あのユエン・ウーピンが動作導演しているということで、レンタル発売されたばっかりですが、早速レンタルして見てみました!いやー、おもしろくない(怒)。ドニーとビリーが主演と なってはいるが、実際は名前も知らない俳優たちが実際の主演。けっこうすごいアクションはしているようだが、カメラの撮し方、演出の仕方がヘタで、せっかくのアクションシーンも「スゲー!」には至らなかった。ドニーはまあ、主演ぽく頻繁に登場したが、ビリーは、後半部で登場し、ものすごい壮絶なバトルをドニーと繰り広げると思いきや、あっけなくやられてしまっていた。セットもさもアクションシーンで破壊されるのを予測してか安っぽく作っているし、全体的にいいところがない。 ユエン・ウーピンが動作導演となっているが、武術指導は李海興という人がしていた。動作導演と武術指導の違いって、何なのだろうか。アクションシーンを振り返ってみると、ワイヤーは使ってはいたが、ユエン・ウーピンぽくなかったことから考えると、映画の全般的な動きを指導するのが動作導演で、アクションシーンは武術指導にあたるのであろう。武術指導もしてほしかったなー、ウーピンに。まあ、勝手に日本で“外伝”とうたっているもの、続編としているものはあんまり期待しないで見た方がいいでしょう。って、そんなことわかっていながら借りてしまうんだよなあ...(笑)

功夫&古装片系へ戻る


グリーン・デスティニー(2000)〔2000.11.3〕
出演:チョウ・ユンファ (周潤發)ミシェール・ヨー (楊紫瓊)/チャン・ツィイー/チャン・チェン
武術指導:ユエン・ウーピン/監督:アン・リー
おすすめランク:
〔感想などなど〕
いやー、すごかった!ワンチャイシリーズなど古装片を見慣れてきたボクとしてはひさびさの古装片。それも劇場で見ることができるとあって、期待しまくって見に行ったが、期待を裏切ることのない出来栄え。ミシェール・ヨーの相変わらずのすばらしいアクションも見応えありだが、この作品のストーリー上の主演であるチャン・ツィイーのアクションはほんとにすごい!きっときっつい練習をしてきたんだろうなあ...。そして、ボクとしてはものすごく感動してしまったのは、ユンファのワイヤージャンプ!!今まで、ユンファがワイヤーで飛んだところなんて見たことなかったので、目をむき出しにして「うおー!ユンファが飛んでるー!」と興奮してしまいました!まあ、ちょっと太り気味になってしまったユンファが竹の枝に乗るところは、「いや、落ちるやろ。」と冷静に突っ込んでしまいましたが..(笑)。ストーリー的にはダルいところもあったが、アクションシーンがそれを潰してくれた感じだった。ユエン・ウーピンはほんとーにすごい!!

功夫&古装片系へ戻る

香港電影鑑賞MEMO 表紙へ
TOP