香港小教父
(無敵のゴッドファーザー ドラゴン世界を征く)


おすすめランク    

出演
ブルース・リャン(梁小龍)
倉田保昭
マン・ホイ (孟海)

監督:ン・シーユン (呉思遠)
1974年度作品
    
【ストーリー】
ある麻薬組織が、1発で相手を殺すことで有名なローマのカルロファミリーにインターポールの麻薬捜査官の暗殺を頼む。次々と暗殺を成功させるが、唯一、香港では失敗に終わってしまう。失敗させたのは、現場をたまたま通りかかった映画スターでカンフーの使い手のワン・レイ(ブルース・リャン)の活躍によるものだった。それを国際ニュースで知ったカルロファミリーのボス、カルロは麻薬組織のボスに「カンフーにはかなわないんだなあ..」とバカにされたため、ワン・レイを殺す計画をたてる。その計画とは、なぜかワン・レイ主演の映画をローマで撮影するように手配し、そこで殺すという、暗殺組織にしては回りくどすぎる計画だった。

ワン・レイと弟分のストーン(マン・ホイ)は多くの報道記者に囲まれながら、ローマにやってくる。ワン・レイは久々に兄と再会する。兄はカルロファミリーがワン・レイを殺すためにローマに呼んだことをなぜか知っていて、電報か何かでワン・レイが香港にいるときに「来るな!」と言えばよかったのに、着いた途端に「明日、香港に帰れ」と言う。

翌朝、目が覚めると兄は何者かに殺されていた。怒りに燃えるワン・レイが行った場所はなぜか保険会社だった。ワン・レイの兄貴でさえ、ワン・レイがカルロファミリーに狙われているのを知っていたのに、ある保険会社は加入を許可するのであった。その後、コロシアムなどを観光していると、カップルに「写真を撮ってくれ。」と頼まれる。シャッターを押そうとした瞬間、謎の女性に「早くそのカメラを遠くに投げて!」と言われ、投げると大爆破。危うく命を落とすところを助けられる。謎の女性はアイビーと言い、保険会社の者だった。

アイビーはワン・レイたちを空港に送り、「あなたたちが心配なの。香港に帰って。」と言い、別れる。空港から帰る途中、アイビーはカルロファミリーに「ワン・レイはどこだ!」と襲われる。はじめはアイビーもどうしようもないアクションで、敵を粉砕していたが、大男に首を絞められ「ダメだー。」と思った途端、よくアイビーの居場所がわかったなーってかんじでワン・レイの登場。得意の回し蹴りで撃退し、アイビーを助ける。

ワン・レイたちは、アイビーの用意してくれた家で暮らし、映画撮影の契約でしばらく滞在することになる。その間にカルロの3人の息子、実子カニー、養子の元ナチスのデュークと日本人のサカタに命を狙われ、壮絶な闘いが繰り広げられるのだった....。

【感想などなど..】
ブルース・リー亡き後、アホほど多くのドラゴン作品が作られたが、この作品もその中の一つ。他のドラゴン作品に出演したドラゴン・リーやら、ブルース・リ、ブルース・ライ、ブルース・サイ、ブルース・リィがブルース・リー(ややこしいな..)の真似演技をしていたのに対し、この作品の主演、ブルース・リャンは、動きも回し蹴りやハイキックなど、ブルース・リーとは全く違った動きをしていて、ブルース軍団の中では別格だったと思う。ブルース・リャンなんて芸名つけなかったほうが、後々もっと活躍できたんではないかと思ってしまった。

ストーリーはもう、最悪。こんな内容でわざわざローマロケするなよって感じだった。前作の「帰ってきたドラゴン」が大当たりしたから、金もガッポリ入ったんで「ちょっと海外ロケでもやっちゃいましょーか!」ってなノリでやっちゃったような気がしてならない。

いきなり何の伏線もなく裏切るし、死ぬし、ピンチの時に「どうして居場所を知っているの?」と聞きたくなるくらいアイビーが登場するし、ワン・レイは、どんな能力があるのかしらんが敵が影から殺そうとしても、すぐに気づいちゃうし....。欽ちゃんに「なんで、そーなるの!!」と連発してもらいたいくらいの展開。(古いな...(笑))

カルロファミリーが倉田保昭を除いて、弱すぎ!
ワン・レイ対カルロの実子カニーの対戦シーン。ワン・レイはカニーに電話で「12時にサン・ピエトロ寺院に来い。」と言われ、罠と知りながら向かう。ちょうど寺院では集いをやっていて、多くの人が神父さんのお言葉を聞いているところだった。このシーン、ロケの許可なんて全くしていない可能性大。神父さんがうつるシーンなんて、家庭用ビデオで撮したってかんじだし、カニーが消音銃でワン・レイを殺そうとするシーンでも、ワン・レイの後ろの人に弾が当たっても、周りの人は「キャー!」とも言わないで、ニコニコしてるし。そして、人のいない場所までカニーは逃げて、ワン・レイと闘おうとするのだが、ショッカー戦闘員のようにすぐに負けて死んでしまう。

ワン・レイ対元ナチス、デュークの対戦シーン。デューク弱すぎ!コワそうな顔しているくせにマシンガンの弾がなくなった途端に逃げまどい、わざわざ自ら高いところまで登っていって、自分が持っていたムチをワン・レイに奪われ、足に絡まれて、一瞬、人形になって落下し死んでしまう。

ワン・レイ対サカタ(倉田保昭)の闘いシーン。いろんなローマの名所でアクションしたいんだかしらんが、4ヶ所くらい逃げるフリして場所を変えてる。最後の場所が映ったときは爆笑した!今まで、ローマの町中で格闘していたのに、いきなり、雪山!急に香港カンフーラストシーンのお決まり場所“山”が登場したので、見ていてのけぞってしまった(笑)。そこで倉田を倒し、最後、ボスのカルロを倒すため、街に向かおうとすると、またまたどうして居場所を知っているのかわからんが、アイビーが迎えに来て、カルロのアジトへ向かう。

カルロ対ワン・レイ、アイビーの闘いが、いざ始まろうとした途端、カルロがとんでもないことを言い出す。「ハハハー、アイビー、よくやった。ワン・レイを殺せー!」って...。おーい!あんた仲間だったんちゃうんかい(怒)!そこで、アイビーはワン・レイに「カルロの言ったこと信じる?」と聞き、「信じない。」と答えたワン・レイに感激し、いきなり車に乗り込み、カルロにむかっていき、カルロのマシンガンで蜂の巣にされ、死んでしまう(バカ?)。その後、ワン・レイは得意の回し蹴りでカルロをボッコボコにするかと思いきや、カルロのとても暗殺集団のボスとは思えない、どこをねらっているかわからんマシンガンの連射の最中、弾丸1発でカルロの頭を撃ち抜き、カルロは死亡。ワン・レイは泣き叫びながら、死んでるカルロにマシンガンを連射して「劇終」....。なんじゃいそりゃ!

主演のブルース・リャン。この作品の後、消息不明だったが、最近、ボーっとビデオを見ていたら発見!トン・ピョウ、ロレッタ・リー主演(トン・ピョウ主演っていうのも珍しいが..(笑))の「チャイニーズゴーストバスターズ」(88)で武術指導と「その屋敷に住んではダメだー!」とトン・ピョウたちに言い寄ってくる怪しい男(画像)を熱演(?)していた。また、チョウ・ユンファ主演の「愛と復讐の挽歌 野望編」の動作指導をやっていた。うーん、あんまり発見したくなかったなあ...。

この作品の最大の見物はジャッキー、サモ・ハン作品では常連で、この作品では小学生くらいの年齢で出演し、アイビーから等身大のパンダのぬいぐるみをもらって、「アハハ、アハハ。」とバカみたいに喜んでいるマン・ホイ(孟海)を見れることだろう...。(笑)

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