ブラッド・ブラザース 刺馬
ブラッド・ブラザース 刺馬
おすすめランク B
原題:刺馬
出演
ジョン・チャン/デビッド・チャン(姜大衛)
ティ・ロン(狄龍)
チェン・カンタイ(陳觀泰)
チン・リー(井莉)
ファン・メイシェン(樊梅生)
ダニー・リー (李修賢)
監督:チャン・チェー(張徹)
1973年度作品
ショウ・ブラザ−ス作品で数々のヒット作を連発し、以後の香港映画に多大な影響を与えたチャン・チェー監督の作品がついにDVD化!!
本作品でティ・ロンは第11回台湾金馬奨優秀演技特別賞などに輝いた。
山賊をしていたチャン(デビッド・チャン)とホアン(チェン・カンタイ)は、ある日、二人が張り込んでいた場所を
通りかかったマー(ティ・ロン)に襲いかかる。しかし、マーの武術の腕が自分たちより上だとわかり、そしてマーの野望
を知った二人は、マーを兄貴分として3人で義兄弟の契りを結ぶのだった。マーの野望とは、出世し、大軍を率い、地位と
名声を築き上げることだった。
しばらくして、マーは一人、国家試験を受けるため、彼らの元を離れていく。ホアンの妻、ミラン(チン・リー)は、ずっと
マーへ恋心を寄せていたため、涙にくれるのだった。
試験に合格したマーは出世街道を次々と登っていく。数年後、チャンとホアンらは、マーの軍に迎え入れられ、活躍を始めるの
だった。地位が上がるにつれ、自分の名声に傷がつくのを恐れたマーは、夜通し、女遊びをくりかえすホアンの存在がうとましく
なり、ホアンを始末すれば、自分の地位も守れ、そして、自分に恋心を寄せるミランをも手にすることができると考えはじめるのだ
った・・・・・。
主演のデビッド・チャンとティ・ロンは、それまでショウ・ブラザースに君臨していたジミー・ウォングが、私生活の問題で人気
が落ち、そしてゴールデン・ハーヴェストからブルース・リーが登場した際に、トップスターになった二人である。
ティ・ロンといえば、僕も含め、80年代後半から香港映画を見始めた人にとっては「男たちの挽歌」での拳銃&サングラス姿の
印象が強く、「酔拳2」でのジャッキーのパパ役を見たときに、「なんかちがーう!」などと思ってしまったのだが、実際は、詠
春拳の達人でクンフースーパースターだったのである。「男たちの挽歌U」で日本刀でバッサバッサと斬りまくるシーンがキマって
たのも納得(笑)
デビッド・チャンは、十数年前に名前をジョン・チャンと改名したのだが、最近でもジェット・リーの「ワンチャイ天地大乱」
やサモハンの「オバケだよ!全員集合」などにも多数出演している。兄はチョン・プイで弟はイー・トンシン、親も俳優という
俳優一家。デビッド・チャンがあんなにスレンダーだったのには正直、驚いた。(笑)
ほんと二人ともかっこよすぎ!!当時の女性が熱狂したのもうなずける。特にティ・ロンなんか、男のボクでもシビれてしまい
ました!!水辺でズブ濡れになったティ・ロンのラブシーンなんて、女性は「いやーん!」って思っちゃうはず!(笑)
すっごい気になったのが、アクションシーンで斬られたり、殴られたりした人が、コロコロコロコロコロコロ延々転がりまく
るところ。そんな回ってるヒマがあったら戦え!(笑)
クンフー映画に対して“ワンパターンストーリー”と思いがちな人も多いと思うが、ショウブラザースの作品は、脚本が“ワイズリーシリーズ”
でも有名な小説家、ニー・クワンが担当している作品も多いのでストーリーも楽しめるというのが、魅力の1つ。
しっかし、いつの時代も異性問題は、友情や、人間関係が崩れる大きなトラブルの元ですなあ(笑)おまけに、あんだけティ・ロ
ンのことを好きだったチェン・カンタイの嫁さんも、ある事がきっかけでとまどっちゃって、泣いてばかりいるし・・・。ティ・ロン
に恋こがれて、あげくのはてにベッドに誘ったのはあんたやろ?あんたのおかげで、みんながとんでもない事態になってもうたやない
かい!!泣いてる場合か!(怒)(←別にこの嫁さんに恨みがあるわけではありません(笑))
ラストは、少しひいたなあ。心臓えぐりだす器具ってのもえげつないけど、えぐりだしたあと、処刑場の人たちが「がっはっはっ
は・・・!」と笑いながら“劇終”。潜在的に人間の中にこういう残虐性があると考えると恐ろしい・・・・。
特別出演していたダニー・リー。全く目立ってなかったなあ・・・(笑)
タイトルの「刺馬」とは、ティ・ロンが演じた“マー・シンイー(馬新貽)を刺す”ってこと。清朝時代の“馬新貽総督刺殺事件”
ネタだってことを知らんかったら、なんのことやらわからん人も多いはず。
挽歌でティ・ロンを知ったファンは、必見ですよ!!
(2004年6月5日)
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