チョウ・ユンファ(周潤發)特集 VOL.10

愛と復讐の挽歌 野望編

おすすめランク    

原題:江湖情
出演
チョウ・ユンファ (周潤發)
アレックス・マン (萬梓良)
アンディ・ラウ(劉徳華)
アラン・タム (譚詠麟)
ポーリン・ウォン(王小鳳)
カリーナ・ラウ (劉嘉玲)
シン・フイ・オン (成奎安)
ダニー・リー (李修賢)
オー・ジョンホン
ファン・メイシェン (樊梅生)
監督:テイラー・ウォン
1987年度作品

この作品と「愛と復讐の挽歌」で前編と後編に分かれており、香港でも日本でもまず、後編の「愛と復讐の挽歌」が公開され、のちにこの作品が公開された。

【ストーリー】
1949年から1953年の間、多くの人々が大陸から香港に移住した。そのため香港の人口は膨張し、1953年、香港と中国の間で国境は閉ざされ、往来は不可能になった..。

1953年のある日、ユンとホイの父親は同じ難民の友人に会いに行く。するとその友人は死んでおり、その子供クオが一人残されていた。父親はクオを引き取り、クオはユンとホイと共に仲良く育っていった...。

60年代後半、ユン(アレックス・マン)は競馬で借金を作り、黒社会の大物チュー(オー・ジョンホン)の金をクオ(アンディ・ラウ)と盗もうとしたため、クオは捕まり、ホイ(ポーリン・ウォン)が刺されてしまう。ホイは水商売をしていて、しだいに勢力をのばしてきたサイ(チョウ・ユンファ)に気に入られていた。ホイはサイに頼み、サイはチューと交渉しクオを取り戻す。これがきっかけでユンとクオはサイの手下となる。

ユンとクオにはマック(アラン・タム)という親友がいて、ユンはマックの妹パオ(カリーナ・ラウ)のことが好きだった。ユンはパオをサイに紹介する。パオはユンのことが嫌いだったため、ユンにかまわず、サイとの仲が深まっていった。

73年、サイに信頼されたクオが大金を持ってマカオに取り引きに行く。クオの援護のため同行したユンがでしゃばって金の入ったかばんを持っていた。取り引き相手の裏切りで銃撃戦が始まり、その中、ユンはかばんを放り出して逃げ出してしまう。クオはかばんを取りに戻るが、重傷を負ってしまう。サイはユンをはげしく罵倒する。ユンは以前から、サイに毛嫌いされ、クオばかり信頼されていることを妬んでいた。このことがきっかけでユンはサイを裏切り、チューの組織に入ろうかと考え始める。

ある日、麻薬組織のボス、ハン(ファン・メイシェン)がヘマをやり警察や組織から追われる。サイにとってハンは大の恩人だったため、ハンをかくまうが、そのためチューら他の組織のボスから恨まれる。ユンはチューの組に入ることにし、ハンを殺す。怒ったサイはユンを殺そうとするが、クオの命乞いで見逃すことにする。

サイとパオの結婚式の日。サイを殺すため、ユンとチューの手下の拳銃から銃弾が炸裂した!

【感想などなど..】
この作品の銃撃シーンで、どうも以前からおかしいなと思っていたところがあった。銃口からの火花が、ジョン・ウー作品とかの火花と違って、妙にオレンジ色でポッ、ポッとろうそくの炎のような形をしている部分が一部にあった。ちょっと気になって調べてみたら、グラフィック合成で火花をアニメーションのように一枚一枚、描いたそうだ。うーんすごい!銃撃戦でも銃口から煙しかでない作品より、火花が出た方が、数倍すごいと感じるもんなあ..。でもはじめから火花が出る銃使えばよかったのに..(笑)。火花が出る出ないで銃を借りるときの値段が違うのかなあ。

アラン・タムがアレックス・マンをガードレールで叩きつけるところは、作り物とわかっていながらも痛々しかった。でも「もっとやれー!」と思ってしまう自分もいた..。(笑)

相変わらずの“裏切りのアレックス”。どう考えても自己中心で、自分がヘマばかりやっても、反省しているわけでもなく、アンディがユンファに誉められるのを見て、やたら妬んで、自分のやってることをかえりみず、「こんなにがんばっているのに、ユンファはオレをバカにしやがって..。殺してやる!」じゃ誰も味方になってくれる人なんかいないような気がするなあ..。でもこういう奴ほど、偉くなっていけるのか、後編では組織のボスにのしあがってしまうのだ..。変な世の中!

ハン役のファン・メイシェン、あの風貌はジャッキーのカンフー作品や「上海エクスプレス」などでおなじみで、一度見たら二度と忘れられないような人だった。ずーっと名前がわからなかったので、わかったときはかなりうれしかった!


愛と復讐の挽歌

おすすめランク    

原題:英雄好漢
出演
チョウ・ユンファ (周潤發)
アレックス・マン (萬梓良)
アンディ・ラウ(劉徳華)
ポーリン・ウォン(王小鳳)
カリーナ・ラウ (劉嘉玲)
シン・フイ・オン (成奎安)
ダニー・リー (李修賢)
ツイ・カムコン (徐錦江)
オー・ジョンホン
監督:テイラー・ウォン
1987年度作品

【ストーリー】
「野望編」のラスト、クオ(アンディ・ラウ)はマラッカに渡り、ユン(アレックス・マン)は逮捕された。
あれから十数年が経過した...。

サイ(チョウ・ユンファ)は香港で最大の勢力を持つ組織のボスになり、かつて彼の手下だったユンも今ではサイと並ぶ勢力になろうとしていた。ユンはサイにされたことを今でも恨んでおり、いつか殺そうと思っていた。サイの腹心、六号(シン・フイオン)はサイの身が危険と感じ、ユンを殺そうとするが、仲間が裏切ったため、情報がユンのもとに伝わり、ユンの手下に殺されてしまう。

ユンを殺そうと決意したサイは部下を集めて計画をたてていたが、ユンに先を読まれ、警察に包囲されサイは一時、逮捕される。しばらくしてサイは、以前から賄賂を渡したりとつき合いのあったホウ警部によって釈放される。ホウ警部はサイの口から今までの関係を裁判でしゃべられるのを恐れ、殺そうとする。その現場をユンの妹ホイ(ポーリン・ウォン)が目撃し、ホウ警部を銃で撃ち、サイを助けようとする。サイは重傷を負ったが助かり、ホイはホウ警部に頭を撃ち抜かれ死んでしまう。

サイは妻のパオ(カリーナ・ラウ)と息子を連れて、マラッカに住むクオのもとへ逃げる。しばらく幸せな日々が続いたが、ここにもユンの手が忍び寄っていた。ある日、サイとクオが家の外で話をしていると、突如、家が大爆発し、二人とも妻子を殺されてしまう。サイとクオはユンを殺すため、香港に戻り、ユンの屋敷に突入するのだった...!!

【感想などなど..】
アンディの住むマラッカにアンディの父親が着いたシーン。子供たちが「ラササヤン・エ」っていう歌を歌っていたのは懐かしかった。ボクも昔、マレーシアの学校で、意味も分からず覚えさせられたから、口ずさんでしまった。

ラストのユンファとアンディがアレックスの屋敷に乗り込むシーンは、もう、すごすぎ!!爆破しまくって、炎にまともに包まれる人もいたし、大ヤケドした人はかなりいただろう。

この作品のテーマ曲が流れて、スローでのアレックスの登場シーンは、かーっこいい!

アレックスの手下だったツイ・カムコンはかわいそうだった。「ボス、逃げましょう!」と言った途端、「先に行け!」とアレックスに撃たれて死んじゃってる。死ぬとき、「オレっていったい..」と、きっとつぶやいただろう。(笑)

ラストのユンファとアレックスの血みどろの殴り合いは、生々しかったけどすごかった。あの憎たらしいアレックスを倒したときは、「やったー!」って感じだった。


ファントム・ブライド

おすすめランク    

原題:鬼新娘
出演
チョウ・ユンファ (周潤發)
チェリー・チェン (鐘楚紅)
ディニー・イップ(葉徳嫻)
ポーリン・ウォン(王小鳳)
チョン・プイ
監督:テイラー・ウォン/デヴィッド・ライ
1987年度作品

【ストーリー】
アボク(チョウ・ユンファ)はある日、古道具屋で机を買う。その机の以前の持ち主は女郎だったそうだ。アボクが引き出しを開けると、中には手紙が入っていた。読んでみると、「易占いによれば、寅年寅月寅日生まれの男と会わぬかぎり、あの世で乱暴者の幽霊と結婚することになってしまう。もしその男が名前と生年月日を手紙に書き込んで燃やせば、私は生まれ変われる。でもその男の寿命が3年縮んでしまう。」と書いてあった。アボクは、偶然にも寅年寅月寅日生まれだったため、「3年くらい縮んでもいいやー。」と名前を書き込み、手紙を燃やす。

ある夜、アボクは海面に女性が浮かんでいるのを発見し、助ける。その女性こそ幽霊のシャオティ(チェリー・チェン)だった。アボクの従姉で、占いなどの勉強をしていたカムファ(ディニー・イップ)は、シャオティが幽霊だとすぐに見抜き、追い払おうとする。しばらく、アボクとシャオティは一緒に過ごすが、シャオティが本当に幽霊だと知った途端、アボクは避けるようになる。

ある日、アボクがある組織に殺されそうになったところを、シャオティが助けたことで、アボクは、シャオティが好きになり、カムファもシャオティの存在を許すようになる。

アボクのところに、元彼女だったミミ(ポーリン・ウォン)がやってくる。ミミはアボクとつきあっている頃、さんざんアボクをバカにしていたにもかかわらず、自分が先日別れた男の子供を身ごもってしまったから、助けを求めてきたのだ。アボクは冷たくミミを追い返す。その夜、ミミはアボクに電話し、「今から自殺する。真夜中に赤いドレスを着て首を吊れば、残忍な幽霊になる。あんたたちを呪い殺してやる!」と死ぬつもりなかったのだが脅す。アボクは冗談と思いつつも、ミミの自宅に向かう。ミミはアボクが来たことを知り、首を吊るフリをしようと、ロープを首にかけた途端、ネコがミミに飛びかかり、ほんとに死んでしまう。(アホや..)

凶悪な幽霊になったミミはアボクたちに襲いかかり、シャオティはアボクを助けるため、ある妙案を考えるのだった..。

【感想などなど..】
香港の幽霊モノって、似たような作品が多いなあ。幽霊が美人でかわいそうな身の上で、主役の男も初めは驚くが、徐々に恋心が芽生え、でも最後は別れがくるという展開が常道。でも何だか知らないけど、見始めると、引き込まれてけっこう楽しめてしまうから不思議。

ユンファがチェリーを昼間の街へ案内しようと思うシーン。幽霊だから昼間はダメだったため、ディニーの体を借りてデートするのだが、ディニーが若々しい衣装で楽しそうにしているところは「コラコラ!」と爆笑してしまった。

ディニーはユンファの従姉役だったが、占いで将来の結婚相手がユンファと思って、ユンファを好きになる。香港では親戚同士で結婚してもいいのかなあ。「誰かがあなたを愛してる」でもユンファとチェリーは遠い親戚の間柄だったし..。

こういう作品でポーリン・ウォン(王小鳳)が出てると、「どっかで幽霊になるだろう..」とすぐに予想してしまって、予想が当たってしまうから困ったもの。さすがに「愛と復讐の挽歌」を見ていて、幽霊になるだろうとは思わなかったが..(笑)。


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