チョウ・ユンファ(周潤發)特集 VOL.7
監獄風雲 (プリズン・オン・ファイアー)
おすすめランク A
出演
チョウ・ユンファ (周潤發)
レオン・カーフェイ (梁家輝)
ウォン・グォンリョン (黄光亮)
ロイ・チョン (張耀揚)
シン・フイ・オン (成奎安)
ナム・イン (南燕)
製作総指揮:カール・マッカ (麥嘉)
監督:リンゴ・ラム (林嶺東)
1987年度作品
【ストーリー】
ケン(レオン・カーフェイ)は父の店を荒らしたチンピラが、父親にケガをさせたため、頭にきたので追いかけ、チンピラの一人を突き飛ばすと、運悪くそいつがバスに轢かれて死んでしまったため、過失致死で3年の刑期で刑務所に入所する。
真面目なケンは、囚人たちの暗黙のルールを理解できなかったため、囚人や看守にまでいじめられる。それを見て、手をさしのべたのがどこの派閥にも属していないティム(チョウ・ユンファ)だった。ある日、ティムのことをよく思わない、ある派閥のボスが、ティムのハサミを隠しているところをケンが目撃し、ボスの前でティムに言いつける。その日から、ボスの弟分たちによるケンへのいやがらせが始まる。また、看守長(ロイ・チョン)もティムの態度が気に入らず、ボスと組んで、ティムへのイジメもエスカレートしていった。
ティムは看守長のやまぬ暴力に、ついに怒り爆発し、必殺技をくらわすのだった...!!
【感想などなど..】
出演もしているナム・イン(南燕)の脚本デビュー作。見事、この作品で香港電影金像奨最優秀脚本賞を受賞した。ナム・イン自身が獄中生活で体験したことを基に作られたそうだ。ちなみにナム・インは、監督リンゴ・ラムの兄さんでもある。
何と言っても、観客をさんざんムカつかせて、最後に「ユンファやったー!」と思わせるまでの演出がうまい!
ごく普通に育った青年、レオン・カーフェイの眼から獄中を描いているってところも、すばらしいと思う。
しっかし、囚人たちも子供みたいにちょっとしたことでケンカになりまんな−。でもあんなとこに閉じこめられたら誰だって、ストレスたまってケンカっぱやくなってしまうだろう。この作品を見たら、「こんなとこ入りたくなーい!」と、人殺しとかの事件が減るかも..。周りで「あいつを殺してやる!」とか言ってる人がいたら、この作品を見せてあげましょう..。(笑)
この作品でウォン・グォンリョン (黄光亮)は、香港電影金像奨新人賞にノミネートされた。ちなみにウォン・グォンリョンは、「狼 男たちの挽歌最終章」でトラムの中でダニー・リーに狙い撃ちされた人である。(笑)
ラスト、おかしくなったユンファはすごかった!2段ベッドを飛んでからのロイ・チョンへの蹴りの後、耳を食いちぎって、「ハーハハハ!!」と笑っている姿は、ちとコワかった。
看守長役のロイ・チョン、ムッカついたわー。この作品で彼の役柄が固定化されてしまったような気がする。ロイ・チョン自身もあのまんまの性格って聞いたことがあるけど、実際はどうなんだろう...。
監獄風雲2 逃犯 (プリズン・オン・ファイアー2)
おすすめランク B
出演
チョウ・ユンファ (周潤發)
チェン・ソンヨン (陳松勇)
ウォン・グォンリョン (黄光亮)
ツイ・カムコン (徐錦江)
ロイ・チョン (張耀揚)
製作総指揮:カール・マッカ (麥嘉)
監督:リンゴ・ラム (林嶺東)
1991年度作品
【ストーリー】
ティム(チョウ・ユンファ)の入所している刑務所に新しい看守長(ツイ・カムコン)がやってきた。このカムコン看守長はティムの態度が何かにつけて気にくわなかった。ある日、囚人の一人が脱走を試みるが失敗し、雨の中、看守長が見せしめに囚人たちの目の前で暴行する。ティムは担架を持ってきてその囚人を助けようと、看守長に「死んでしまった!」とウソをつき、病室に運び込もうとするが、そのウソがバレ、脱走を試みた囚人の代わりにおしおきをされる。翌日、その囚人の兄貴分のドラゴン(チェン・ソンヨン)が弟分を助けてくれたということでティムに礼を言う。ドラゴンは中国人、ティムは香港人と違いはあったが、彼らには友情が芽生えるようになる。
しばらくして、ティムは母親が亡くなり、葬式に出席できるよう看守長に許可を得に行く。しかし、監内の内情などを報告することを条件とされ、それを拒否したために外出許可を得ることができなかった。そして母親が育ててくれていたティムの息子は孤児院に行くことになってしまった。
ティムは妻を殺して、刑務所に入ったわけだが、実は不慮の事故であった。ティムはギャンブル好きで仕事をしなかったため、妻が稼ぐためにティムに内緒で売春宿で働いていたのだ。それを知ったティムは、売春宿の経営者ともみあいの中、妻が止めに入ったところを殺してしまったのだ。
ティムは孤児院の参観日に息子に会いに行くことに決め、刑務所を脱走し、息子と一時を過ごす。すぐに自首して刑務所に戻るが、看守長が許すはずがなかった。ティムは暴行の末、独房に入る。
刑務所内では、中国人と香港人との争いが絶えなかった。中国人のスカルは、特に香港人を敵視していて争いの火種はいつもスカルだった。看守長はスカルと組み、ティムを罠にはめるための策略を考える。
ある日、スカルによってまたまた乱闘騒ぎが起きる。乱闘の中、スカルは一人の囚人を殺し、その罪をティムの友人でもあったドラゴン兄貴にかぶせる。ドラゴンは所長に無実を訴えるが、かなわず、脱走する。
看守長がティムに独房から出るよう言い、囚人たちのいる食堂にやってくると、スカルが「兄貴を売った奴だ!」と叫び、ドラゴンの弟分からティムはリンチをうける。その後、自分に分け与えられたベッドに向かうと、そこは香港人ではなく中国人専用の部屋で、まわりは全て中国人。リンチを再びうけることは明白だったので、看守長に部屋を変えてくれるよう頼むが、拒否されたため、ティムは再び刑務所からの脱走を試みるのだった...!
【感想などなど..】
ユンファが脱走を2回も成功してしまっているのが、現実離れしている気がして、そこらへんは「コメディかい!」と思ってしまった。
ユンファが脱走中に先に脱走していたドラゴン兄貴と出会って、一緒に逃げるのだが、素っ裸で川を泳いだり、とても逃走しているとは思えないくらい楽しく過ごしている。
ドラゴン兄貴と木になっていた果物を食べるシーン。腹を壊すかもしれないと思いつつも、食べたらおいしくてパクパク食べた後、2人並んで下痢してるシーンは「コントや...」と笑ってしまった。
スカル役の人もいやな奴やなー。ああいうタイプも世の中には、けっこういるだろう。人を蹴落とす策略を考えて、陰で「ケケケ...」とか笑ってる奴。自分がよければそれでよくて、さんざん卑怯なことするんだけど、あげくのはてにはとんでもない仕返しをされて許しをこう人。この作品を見て「スカル腹立つ!」とか言ってる人も現実では同じようなこと自分もやっちゃっていたりして...(笑)
看守長のツイ・カムコンもムカついたが、その付き人のメガネかけたほっそーいおっさんの方がムカついた。ユンファが手を出せないからって、イジメ倒してる。最後、看守長の投げたテーブルに頭打ち付けてあっけなく倒れたときは「ヤッター!」と思ってしまった。
花城 (終わらない愛を探して)
おすすめランク C
出演
チョウ・ユンファ (周潤發)
ドゥドゥ・チェン (鄭裕玲)
パット・ハー (夏文汐)
監督:トニー・オウ
1983年度作品
監督のトニー・オウは18歳の時から、ファッション・デザイナーとして働き、ロンドンのフィルムスクールで映画を学んでいた。映画界に入り、美術監督として活躍し、この作品で監督デビュー。助監督は「ルージュ」、「ロアン・リンユイ」などで一躍、有名になったスタンリー・クァン。
【ストーリー】
ハーチン(ドゥドゥ・チェン)は、親友のビン(パット・ハー)の結婚式に参加するため、フランスに向かう。ビンはフランスで小さなレストランを開いていた。ある日、ハーチンは地下道でバイオリンを弾く青年グオンピン(チョウ・ユンファ)に出会う。2人はビンの婚約者の誕生パーティーで再会し、その後、互いに惹かれ合い愛を交わす。実はハーチンには香港に夫がいたが、夫婦関係は冷え切っており、フランスでのグオンピンとの日々は幸せに満ちたものだった。
ビンはハーチンからグオンピンとのことを話され、胸中は複雑だった。ビンはグオンピンと以前、付き合っていたが、グオンピンは一人の女性に満足しない男で、それがイヤで別れたのだった。だが、ビンもいまだに時々、グオンピンと愛を交わしていた。
ハーチンも次第にそれについて感じはじめ、グオンピンから離れようと決める。ちょうどその頃、ハーチンの夫がフランスにやってくるが、どう考えても夫をもう愛せないと悟ったハーチンはグオンピンの元に向かう。グオンピンの家に入ると、彼とビンが愛しあっているところを目撃してしまうのだった...。
【感想などなど..】
この作品で、ドゥドゥ・チェンは、香港電影金像奨新人賞を受賞している。
ドゥドゥ・チェンってジャッキーの「プロジェクト・イーグル」のヒロインと言えば、知っている人も多いと思うが、年齢がさっぱりわからない人。プロフィールを見ても年齢不詳で、本人の希望で秘密になっているらしい。80年代のテレビドラマから活躍し、ユンファとも数多く共演し、香港で最も人気のある女優さんである。
フランスのパリは、こういう作品にはほんと、ピッタリの場所だと思う。ユンファとドゥドゥ・チェンが、ただ歩いているだけでも絵になる。
この作品は、主人公たちの無言の訴えや心情などを、映像でうまく表現している。セリフが少ないから、ダラダラ感は否めないが、ボクははじめからそういう映画だと思って見たから、「あ、いいシーンだな。」と、けっこう思えるところがあって、あんまり退屈はしなかった。
ラストはかなり衝撃的だった。「女って怖いわ!」などと思ってしまった..。(笑)
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