男友達の元彼女が、過呼吸になったと聞いた。 |
別れが原因だった。 |
その子を振り、前の彼女と寄りを戻した彼は、 |
「俺が原因やから。」と |
過呼吸になったその子を病院に送り届けたり、 |
(誰かが傍にいないと危ないらしくて) |
よく家を訪れたりしているのだそうだ。 |
身体が壊れるほどの恋というの、どういうのだろうと思う。 |
どういうのだろう、と思う一方で、 |
その子を羨ましくも思った。 |
私の恋は、もう2年になる。 |
好きで好きでどうしよもなくて、 |
けれど、彼が友達でいたいと望むから、 |
そのように装ってきた。 |
そうするしか術がなかった。 |
この恋が、身体にあらわれるほどのものなら、 |
彼に伝わったのだろうか。 |
それでもまだ足りないのだろうか。 |
「友達でいたい。」と言ったときの |
辛そうな彼の顔を思い出すのはもううんざりだった。 |
私が友達と思えれば。 |
百万回くらいそう思ったし、そう思おうとした。 |
頭ん中は彼ばかりだなんて、 |
吐き出しそうなほど、彼ばかりだなんて、 |
だから言えるはずもないじゃないか。 |
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