[冬の 晴れた日の エレジー]
しがみついたプライドの先に
一体
なにがあると云うのだろう
去勢の強さや嘘の台詞は
いつしか
形を崩し砕け散る
そして
私も消え失せる
砕け色褪せた欠片
そんな詰まらないもので
形成されていたことを
自分が消え失せ
はじめて気付く
帰り道の風音が耳を突き
暮れゆく空の色に染まる
ただ佇むだけの
わたしがそこに
哀歌を唄うだけの
わたしがそこに