九州ほどの島に、西海岸・東海岸に沿って縦貫線が島を一周し、さらにいくつかの盲腸線を有する台湾鉄路。
車両や施設、サービスのレベルも高く、世界有数の鉄道大国でしょう。ただ、高速バスや航空機に押され気味
なのは万国共通のよう。韓国と同様に日本植民地時代にその発達の起源を持つだけに、日本に雰囲気が似て
いるのは同じですが、特に狭軌で高床式ホームが多く、電車やディーゼルカーなど動力分散式の列車が多いなど
極めて日本のJR線に雰囲気が似ています。まもなく日本製の新幹線(台湾高鉄)も台北〜高雄・左営間に開通。
ますます日本とのつながりが増える台湾鉄路を紹介しましょう。
駅・プラットホーム
○ 台 北 駅
台湾鉄路の中心駅。台鉄の板橋駅〜松山駅西は地下化されているので、線路やホームは地下にあり、
巨大な駅舎だけが地上にある。駅の周辺は繁華街になっている。もともと地下2階に4月台(ホーム 日本式
に言うと4面8線)の発着線を有していたが、現在使用されているのは3・4月台の2面4線。1・2月台は閉鎖中
だが、この4線は台湾高鉄(新幹線)のホームに転用される為工事中。台湾でも日本と同様、在来線(狭軌)
と新幹線(標準軌)は軌間が異なるため、韓国のように在来線と高速鉄道がホームを共用することはできない。

(左) 中国風の屋根を載せた巨大な駅ビル。四角い形をしており、1階には発券窓口のほか、案内所やコンビニ
、台鉄直営の弁当店やグッズ売り場もあり。かって駅舎2階にあった百貨店や飲食街は閉鎖されてしまっ
たが、代わりに駅前広場の下から写真の道路(忠孝路)の下にかけて巨大な地下街が広がっている。
(右) 駅舎1階。南側には対号快車や長距離切符の切符を売る有人窓口がずらりと並びいつも混雑している。
発売窓口は当日券と前売りとでは窓口が別けられているので注意。窓口上には発車列車がパタパタ捲り
の掲示板で表示される。北側には主に近距離列車の券売機が並んでいる。切符を購入するとエスカレ
ーターで地下1階に降り改札口を通り、さらに地下2階のホームへ。台北駅ほか台北市内の主要駅には
日本と同じ自動改札機が設置され、近距離切符はこちらを利用する。
松 山 駅 桃 園 駅
(左) 松山駅は台北駅の東隣にある台北市内の駅。駅舎2階に改札口がある。台北駅が地下駅のため、
広い構内を持つこの地上駅松山が西部幹線のターミナル駅となっている。ただ、松山駅も現在地下
化工事の真っ最中。ホームの多くも閉鎖され、車庫も基隆側の七賭に移転した。近く大変化する。
(右) 桃園は台北南郊の町で、中正国際機場(空港)がある町である。駅前からバスの便もあり、タクシーで
も20分ほど、一応空港最寄り駅。自強号も停車する西部幹線の主要駅である。駅は2面3線のホーム
を持ち駅舎もJRのものに酷似。
蘇 澳 駅 花 蓮 駅
(左) 蘇澳駅は東部幹線、宣蘭線の終着駅。冷泉や港町で有名な蘇澳にあり、1面1線(+電車用の切欠
ホーム)だけの小さな駅。花蓮・台東方面の列車は一駅手前の蘇澳新駅から北廻線に入るので、
蘇澳止まりの一部の列車しか発着しない。さらに普通列車の場合は休日になると平気で蘇澳〜蘇澳
新駅間を運休してしまう。注意が必要。
(右) 花蓮駅は東部幹線の主要駅。駅はやや町外れで、中心市街地へはバス等で移動しないといけないが
それなりに駅前も発展している。東部幹線はここ花蓮までは複線電化されているが、以南は単線非電化
となるので台東方面へはガタッと列車本数が減る。
基 隆 駅 八 賭 駅
(左) 基隆は台北の北にある港町。いわば台湾の海の玄関口であり、台鉄の始発駅。しかし、東部幹線が八堵
駅に発着するようになり、一支線に成り下がってしまった。現在はほとんど通勤電車の発着のみ。よくJR
九州の門司港駅に例えられるが、駅舎は学校風の平凡な建物。
(右) 基隆の下り次駅八賭駅。何もない田舎駅だが、ここから東部幹線が分岐するため、3面5線と立派な
ホーム。高床式で上屋のあるホームの雰囲気はJRのホームと同じ。ただし八賭駅も現在改装工事中で
近々大きくその様子が変わる。
○ 南 港 駅
(左) 台北市郊外、南港駅。2面4線の橋上駅舎で、高床式上屋付ホーム。日本の大都市近郊駅の呈。
(右) 台鉄の標準駅名表。次駅までの距離数が書かれているのが面白い(公里=km)。