>>> 取材風景 <<<
2004/04/14(水)放送
■複雑な自転車屋さん

40年来、尼崎で自転車販売店を営んでいる吉野さんの胸中は複雑です。
吉野さんは、自分が販売した自転車で事故が起き、誰かが傷ついているのではないか、そう思うといたたまれず、積極的に自転車の安全を啓発する活動に参加しています。
 
保坂キャスター「吉野さん、自転車売る立場じゃないですか。その一方で、自転車によるマナー違反が多いということが気になると。何か、商売人の立場として複雑じゃないですか?」
吉野さん「絶えず、危ない乗り物を売っているという自覚がある人と、売る時に、こんこんと言うて、『そんなに偉そうに言わんでもええわ!』というお客さんがいてるわけ。だけど、『気をつけてな』と。『10万・20万円の乗り物で、命交換せんといてな』と。『これは、生活の“足”やから、“足”として使うて』と」
尼崎という町への思い入れも重なって、吉野さんの苦悩はこれからも続くのでしょうか。


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