作・このみありす

コナン君が来てもう5年になる。
新一からは、電話だけであれから会っていない。
もう、新一のことは忘れてしまったのだろうか?
忘れてはいけないはずなのに・・・



小さな恋人たち

日曜日の午後。
優しく春の陽が差し込む。
コナン君は、椅子に腰をかけて寝てしまっている。
今年の春に中学生になったばかりである。

まだ、仮入部しただけだがサッカー部に入ると言ってた。
やっぱり、新一そっくり。

あれ?コナン君、眼鏡をかけたまま寝ている。
外してあげなきゃ。
「蘭姉ちゃ・・・ん・・・・。僕、蘭姉ちゃん・・が・・・好きだった・・・んだ・・」
???
ビックリしたあ。これって寝言だよね。
まさかね。私のことが好きなんて・・・
まだ、中学生だよ。
私みたいな大学生を好きになることなんてないよね。


窓の外を見る。
外には、綺麗な花たちが咲き乱れている。
後ろを向くとコナン君が起きていた。
「おはよ。コナン君。」
「おはよ・・・」
思い切って聞こう。
「コナン君は好きな人はいるの?ほら、もう中学生だし・・・」
「うん。いるけど、どうして?」
「ねえ、それって私のこと?」
「違うけど、蘭姉ちゃんも大切な人だよ。
蘭姉ちゃんに似てるかもね。
僕の好きな人は、ずっと待ってるんだ。
今もずっとね。でも、理由があって会えない。
だけどね、僕はいつでも遠くからその子を見守ってるから
忘れられることだけはしないで欲しいんだ。」
新一のことを思い出した。
私はダメだなあ。
新一のことなんて忘れてたよ。
忘れてはいけない人なのに。
忘れてはいけないはずなのに・・・

もしも、新一が見守ってくれているなら
忘れたりしてごめんなさい。
新一も私を忘れないで・・・
私は、いつでもあなたが帰れるように待っています。
おかえりなさいって言えるように。
早く帰ってきてね。
そうじゃないと浮気しちゃうぞ。


神様、私と新一を見守ってください。

そして・・・コナン君へ!

小さな恋人たちに祝福を。

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りゅう様へ
200番おめでとうございます。
本当にこんな文で良かったのでしょうか?
短すぎだし、
コ蘭じゃなくて、新蘭っぽいし。