■精霊の降る大地
・かつては嘆きの平原と呼ばれていた不毛の砂漠。
青白く輝く丸い精霊達がまばらな雪の様に降り注ぐ、緑豊かな豊穣の地。
オープニングで本編中との時間の流れを表現するために使用している。
本編から300年程後、スキカ達が西方に去る象徴的シーン。
旅人はこの地方最後の西方脱出者である。
■スルナカン
・東方世界の先住民族。
スルナカンは時を遡ること400年以前に、
この地に大魔法帝国を築きながらも滅びてしまった種族の末裔である。
帝国崩壊後、西の海から侵入してきたオードによって大陸とスルナカンは支配され、
以後、精霊機導弾の事件が起こるまでこの図式は続いた。
■スキカ
・オードとスルナカンの混血児。
■オード
・この地を支配する人間型種族。
オードの支配階級はスルナカンを極度に恐怖し、同時に嫌悪している。
■ネットワーク
・議論形式の対話であらゆる問題に対して
正しい<解>を形成されることを目的に開発されたコンピューターシステム。
人間の脳を取り出して作られた機会の集団
だが、薄暗い容器の中の人間達にも、心があった。
自分たちの記憶が、軍事利用されることを悲しみ、今の自分たちの姿に絶望する心があった。
自己の全人生を否定され、機械として利用され、他の人間を殺すために存在を続ける。
ネットワークが最後に辿り着いた<解>それは…
■主人公の身体の構造
・主人公は聖銃のシステムの中に取り込まれる過程で、
身体の全面に渡ってくまなく精霊回路が施され、戦闘機械として改造された。
要は銃が、銃を使える形態にさせたのである。
主人公は痛覚神経を切断され痛みは感じず、
恐怖や度を過ぎた怒りは脳の一部を麻痺させることで最低限に抑えられている。
腐敗が早かった内臓は、全て死んでいる。
聖銃は戦闘終了までに栄養を補給する必要はないと考えた。
皮膚は可動部を除いて硬質化し、一部は装甲化している。
自己再生能力あり。
頭を吹き飛ばされない限り24時間以内に再生する。
この身体は48時間で自己崩壊する。聖銃が割り出した作戦の最大終了時間と同じ。
■聖銃
・主人公達が使用する武器。世界外品。
セダーとファーの技術を合して作られた、<風を追うもの>の武器。
何者かがネットワークに提供した自己成長する武器である。
オリジナルの製造は、この時より400年後の世界。
自らの存在する世界の技術を吸収し、自己を強化する機能を持ち、ユーザーの管理をも行う。
■浮遊島(王都)
・アーヴィンと呼称される浮遊都市。嘆きの平原の上空400mを周遊する。
オードのみが住む島/街である。
島は大別すると左部と右部に別れ、左部は2ブロックが欠けてしまっている。
これは本編を遡ること400年前、質量兵器として使用された部分である。
これにより浮力不足で15度程度の傾斜が発生しているが、
新たに左部に大規模な浮遊精霊回路を施すことで傾斜を回復させている。
■部品提供体
・<ネットワーク>の材料。
本編中では主人公達のことを指して使われている。
■イアル(ベルカイン兄)
・弟を愛する出来た兄。純粋なオード。ベルカインと7つ違い。寡黙で冷静な人物。
ベルカインがスキカであること、未熟なことも含め、
全てを知っていてかつベルカインを愛する人間である。
影に徹し、汚れ仕事を一手に引き受けているのもこの人物である。
一時ベルカインを殺すことを考えていたが、
いつのまにかベルカインの忠実な部下として働いていた。
ベルカインも我侭いいながら彼を信頼している。
何が彼をベルカインの影にしたのか、その理由は定かではないが、
ベルカインが10年長生きしていたら、平等なる征服王としてとして評価したであろうと
歴史家の見解が一致している点は確かである。
■王宮
・浮遊島の右部の1ブロック上に作られた白亜の大宮殿。彫像の森の中央に存在する。
■共和国
・王国に隣接するオードの国家。
議会制民主主義を奉じ、王国に敵対をする。
実は王国よりも大きい領土を持つ。王国の仮想敵国。
しかし共和国といえども所詮オードの国家、
スルナカンやスキカに対する扱いは王国と寸分たがわない。
物語後、崩壊した王国の跡地を保護領として隣接各国と共に割譲し、併合した。
■ベルカインの計画
・ベルカインは二段構えの作戦でスルナカンの復権を目論んでいた。
正確に言えばベルカインはどんなに酷いことをされても
暴力を使おうとしないスルナカン(生前の母も含む)に
苛立ちを持っており、それに乗じるオードに怒りを持っていたのである。
彼はまず<アルスマグナ>の使用による全人類のスキカ化を目論んでいた。
そして世界中が大混乱に陥ったその隙を突いて東方世界の武力による統一を考えていた。
そして、その後の何十年かの守勢の時代を経て、平等な理想社会を築こうと考えていた。
■ゴウト山脈
・王国を中央から二分する山脈.
この地より北部が嘆きの平原で、南部には王国最大の田園風景が広がる。
物語当時、事実上王国は南部の豊かな生産力で国家を運営していた。
それでも王宮が北部にあるのは、
平原の下にある旧時代の魔法帝国遺跡を独占しようという目論見のためである。
■アウドムラ
・軍警察の保有する対地支援専用大型仮装飛翔戦艦。
元は旧式の飛翔戦艦だったものを特設砲艦とし改装したものである。
当時王国虎の子の野戦師団との連携支援作戦と師団の移動司令部というのが主な目的であった。
本編ではこの船は共和国侵攻の前準備といえる大規模な演習中に
主人公に叩きつぶされて沈没している。
■銃(王殺し)
・M92FS。この世界に存在しないはずの我々の世界の銃。
本編中で<セプテントリオン>が介入していることを示すただ一つの証拠である。
■地下遺跡
・本編の最終ステージとして登場する、嘆きの平原の下に眠る広大な魔法帝国時代の地下遺跡。
オードの蛮行で今では滅んでしまったスルナカンの偉大な技術が埋没している。
そして、その何処かに<彼のもの>が人知れず眠っている。
■アルスマグナ
・ラテン語。ラテンはこの世界には存在しないことから、
何者かがこの世界に介入していることを示している。
要はスルナカンが質量兵器と街一つを破壊してまで封印した<彼のもの>を
覚醒させる精霊回路を作動させることを意味する。
■空から降り注ぐ精霊(オープニング、エンディング)
・アルスマグナが成功した為に起きた、<彼のもの>の目覚めが引き起こした事象。
汚染が始まり、全人類がスキカ(スルナカン)への道をゆっくり歩み始めたことを示す。
■精霊回路
・この世界は精霊回路(エレメンタルサーキット)を基軸とした技術としての魔法世界である。
精霊回路とは、世界に普遍的に存在する「力」の場を操作する技術である。
この回路は単なる制御に留まらず物理的な「力」を発生させ出力でき、
回路図=文様が正確なら、どんな物質の上でプリントしても正確に動作する。
この地の先住民族スルナカンはこの回路図を「魔法陣」と呼ぶ。
精霊回路はおおよそあらゆる用途に使用される万能技術である。
■発掘兵器
・本編の最後に登場する敵(ボス)達はいずれも発掘兵器と呼ばれる存在である。
これは明らかにこの世界に存在するはずのない<世界外品>であり、
聖銃と同じ技術体系で開発された兵器である。
だとすればこれらが「発掘」されるはずがない。
過去現在を含めて世界に存在するはずのない存在があると言うことは、
そこに何者かの意志が働いている可能性があることを強く示している。
■技術情報
・もし、発掘兵器が言われているとおり「発掘」でなかったとしたら?
ベルカインはどこから、そして誰から、<ネットワーク>や<発掘兵器>を得たのか?
そして<ネットワーク>に聖銃を供与したのは誰か?
その裏には自分たちの手を汚さずして繁栄し、存在し続ける組織の影が見え隠れする。
<セプテントリオン>タガミはそれをそう呼んだ。
■セプテントリオン
・組織の名前。
世界間移動技術を擁するが、<神聖同盟>に参加していない模様。
詳細不明。
■Tagami
・風を追うものの一人。
世界調査局 情報武官。
世界自立法 第208条 <未開世界での世界保全のための最小介入>の定める適用者。
本事件後、行方不明となる。
■風を追うもの
・彼のものを追い、自力で世界から世界を渡り歩く「異能者」の別称。
ファウあるいは宝石の人。
極少数が神聖同盟に所属する。
■セダーとファー
・セダー=第7世界
ファー=第1世界
■彼のもの
・かのもの。
あるいは風の中心にいるもの。
詳細不明。
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