糜芳

まず、糜芳であろう。糜芳が書きたいがゆえに、 このコーナーを始めたと言っても過言ではない。(うーん、これはうそ)

糜芳、神様・髭様・長生様ファンの国の敵であろう。

三国志ファンの大部分の支持を得る神聖なる蜀を裏切り、 髭様を殺した元凶として演義でも正史でもそれはひどい扱いである。

とても武将とは思えず、そこらの政治家・議員のようである。(これは失言)

演義では蜀を裏切り、さらに呉を裏切り、蜀へと劉備に命乞いに行くが、 もはやサバイバル王じゃなくなった劉備(って何なんだ?)に許されず、 髭様のお供え物にされてしまう。(とても後で食べられねえ)

正史でも蜀を裏切り、魏呉に笑い者にされたとの評だ。

しかし、この糜芳、サバイバル王徐州時代から常に劉備と行動を共にし、 正史では、漢の官位を曹操から糜竺共々、もらったと言うにも関わらず、 官を辞し、劉備と行動を共にしているのだ!!

長坂の戦も戦死するかの瀬戸際で何とか生き残り、荊州に入った。

そんな人間である。裏切ろうと思えば、かなりのチャンスがあったはずなのに。 (おいおい少し違うだろう?)

何故、何とタイミングの悪いときに裏切るものだろうか? (わざわざ神様を裏切るとはなあ…)

もし江陵で裏切らず、仕仁に裏切られ、孤立無援にも関わらず一人で孤軍奮闘し、 関羽の妻子を人質にされ、

「関将軍は妹の弟に当たる。どうしてその妻子を盾にされ、 見殺しに出来ようか」と言い、

(とてつもなくかっこいいぞ)捕らえられ、 江陵を落とされ、孫権の説得にも応じず、

「正義は我にあり、賊にも劣る畜生共め、 漢中王と徐州より苦難を共にしたこの糜芳が、なぜ逆賊に降らねばならんのだ」

と孫権を罵り、処刑場では西を向き、一礼し、「我が身は劉備軍団の結束をより強めようぞ」 と言い、斬首されていたら、どうだろう。

忠臣として劉備をはじめ多くの蜀臣に惜しまれ、糜竺も憤死せず、他国からもその忠烈を 称賛され、下手をしたら、関羽と糜芳の為の呉征になったかも知れない。

この21世紀でもコアなファンがついただろう。

三国志のゲームでも能力値もかなりグレードアップするだろう。

こうやって考えると、死に時というものは難しい。

(陳寿みたいになってしまった)