2004年6月
6月14日
ダン・ブラウン
ダ・ヴィンチ・コード(上・下)
THE DA VINCI CODE
訳者:越前敏弥
出版社:角川書店
装丁:角川書店装丁室
発行:2004年5月30日
ISBN:4-04-791474-6(上)/4-04-791475-4(下)
定価:1800円(上)/1800円(下)
去年読んでやたらめったら面白かった「天使と悪魔」に続くロバート・ラングドン・シリーズシリーズ第二弾。
今回はダヴィンチの絵画に隠された暗号から、シオン修道会が隠匿してきた人間・キリストの大きな秘密を読み解き、さらにいわゆる聖杯伝説まで解き明かしていく大冒険活劇です。
前作では、教養小説としての格調あるものという間違った前提で読んでしまったために、楽しむまでに時間がかかってしまったのだが、今回は読み方わかってるので大丈夫!
確かに知的好奇心を刺激する薀蓄はちりばめられてはいるものの、基本的には陰謀論渦巻くB級ジェットコースターアクションであり、そう捉えてしまえば超A級エンターテイメント小説になります。
冒頭からもう読ませる読ませる。ルーブル美術館館長が死の間際に自らの体を使って残した凄まじく壮大かつおバカなダイイングメッセージからもうワクワクです。
意味不明のままメッセージを託されたラングドン、館長の孫娘の暗号解読官とともに驚異的な頭脳で次々暗号を解いて謎に迫ります。襲いかかるキリスト教会原理主義集団、オプス・デイの刺客! 最後に明かされる黒幕の意外な正体!
うひゃーもう楽しすぎます(笑)。
本国ではこちらが売れに売れたために、前作も引っ張られて後から売れたそうです。
話自体は独立しているので、どちらから読んでも楽しめます。
これはオススメシリーズ。「とりあえずオモロイ本読みたい!」て人はどうぞ。
6月14日
と学会
トンデモ本の世界S
トンデモ本の世界T
出版社:太田出版
装丁:守先正+桐畑恭子
発行:2004年6月13日
ISBN:4-87233-848-0(S)/4-87233-849-9(T)
定価:1480円(S)/1480円(T)
二冊同時発売されました。困るなあ。
というのも、このトンデモ本シリーズはけっこう読むのに疲れるんですよ。
つうか、あまりにトンデモな本をまとめて紹介されると食傷気味になるというか、ついていくのがしんどくなるのです。
というわけで、他の本のあいまにゆっくり読もうと思っていましたが、ついつい連続で行ってしまいました。
それにしても毎回良く変な本見つけてきますね。ちょっとその辺の優越意識が執筆者に感じられて時々イヤになるんだけど、やはり面白いし、懐疑主義というのは実践すべき重要な思想だと思うので拍手を送ります。パチパチ。
「リアル鬼ごっこ」がここまでひどい本だとは知りませんでした。これが売れているという現状には確かに怒りを覚えます。
犬の兄弟子に鍛えられて忍者修行をおこなった体験記(「仙人入門」)も素晴らしいです。
短歌集「念力家族」(超能力者一家の日常を短歌に詠んだもの…)はぜひとも読んでみたいなあ。
音楽のテストの時間妹に招かれしモーツァルトの霊あわれ
だっはっは!
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