2003年7月


7月3日

チャーリーズ・エンジェル フル・スロットル

CHARLIE'S ANGELS FULL THROTTLE

監督:McG
脚本:マリアンヌ・ウィバーリー/コーマック・ウィバーリー
撮影:ラッセル・カーペンター
出演:キャメロン・ディアス/ドリュー・バリモア/ルーシー・リュー/デミ・ムーア
製作年:2003年
鑑賞メディア:映画館(梅田ブルク7)

愛すべきバカ映画です。ストーリーなんかどうでもいいことをスタッフがいちばんよくわかってるのでしょう。
三人のエンジェルたちをどうやっていろんなシチュエーションで見せるか、ということから作られたお話です。それで正解です。
ちょっとシーン変わるだけでいちいち衣装を変えてくるのが最高に素敵です。 前作ではキャメロン派でしたが、今回ルーシー派に転向しました。「秘宝館」のシーンでやられました。あのペッタンコのおなか!!
いや、楽しめました。それ以外何もなし、というのが素晴らしい。
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7月3日

スパイ・ゾルゲ


監督:篠田正浩
脚本:篠田正浩/ロバート・マンディ
撮影:鈴木達夫
音楽:池辺晋一郎
出演:イアン・グレン/本木雅弘/葉月里緒菜/永澤俊矢
製作年:2003年
鑑賞メディア:映画館(ナビオTOHOプレックス)

映画の日だったので見てきました。 ま、悪くないです。ちょっと展開が平板すぎるな、という気もしますが、本木雅弘の抑えた演技がいい味で、わりと引き締まった印象を受けます。三時間は長くは感じませんでした。
しかしラストには文句いいたい。あの曲はないでしょう。あれが流れたおかげですべてがぶち壊しです。何の曲かはここでは言いませんが、あれがなければ評価はもっと高かったと思います。
とにかく、篠田監督、お疲れ様でした。
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7月3日

マトリックス・リローデッド

MATRIX RELOADED

監督:ラリー・ウォシャウスキー/アンディ・ウォシャウスキー
脚本:ラリー・ウォシャウスキー/アンディ・ウォシャウスキー
撮影:ビル・ポープ
音楽:ドン・デイビス
出演:キアヌ・リーブス/ローレンス・フィッシュバーン/キャリー=アン・モス/ヒューゴ・ウィービング
製作年:2003年
鑑賞メディア:映画館(松竹ピカデリー)

これまた映画の日でハシゴしてきました。
正直、前作をまるでおぼえてなく、また「ゾルゲ」のあとで眠気満タンという非常にネガティブな状態で見てしまいました。
案の定かなり寝てしまい、まるきりストーリーがわかりませんでした。
この映画については語る資格なしです。三作揃ったら見直して語りましょう。
ウォシャウスキーよ、ごめん。
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7月3日

アクシデンタル・スパイ

The Accidental Spy

監督:テディ・チャン
脚本:アイヴィー・ホー
撮影:ワン・インハン
音楽:ピーター・カム/プイ・タット・カム
出演:ジャッキー・チェン/ビビアン・スー/キム・ミン/エリック・ツァン
製作年:2001年
鑑賞メディア:DVD

ずっとDVDを買おうと思っていたのですが、運良くヤフーで安く落札できました。 ここ十年ほどのジャッキー映画の中では最高傑作だと思います。
ハリウッドでのアクション規制というのは相当なもののようで、常に保険の調査員が撮影を監視していて、どのスタントマンよりジャッキーがいちばん上手く安全に出来るのに、やらせてもらえないのだそうです。
わけがわからないのは、リハーサルはジャッキー自身がやる、ということ。なんでリハならええねん!
というわけで、根っからのアクション魂を持ったジャッキーは、大量にたまったストレスを、香港に戻って親の敵のように吐き出してしまいました。それが、この映画です
これがもう、最高におもしろい。
体一つで見せまくるのはいつもと変わりないですが、アイデアも惜しまず出しまくってて、いつにもまして冴えています。
また、これはハリウッドで学んだいいところだと思いますが、香港映画とは思えぬほど脚本と演出がしっかりしています。
これまで正義感のみで動いていたジャッキーに、うまくキャラを作って戦いへのモチベーションを与えています。
テディ・チャンという監督、あいにく知りませんでしたが、堂々たる演出っぷりです。 泥臭さがまるでありません。
韓国女優のキム・ミンも綺麗! 是非続編を作って欲しいものです。
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7月12日

帝都大戦


総監督:藍乃才
監督:一瀬隆重
原作:荒俣宏
脚本:植岡喜晴/李美儀
撮影:安藤庄平
音楽:上野耕路
出演:加藤昌也/南果歩/嶋田久作/丹波哲郎
製作年:1989年
鑑賞メディア:HDDビデオ(衛星劇場録画)

久しぶりに見たなー。「帝都物語」の続編です。
やたら豪華キャストで派手に打ち上げた前作とは打って変わってこじんまりとした作品になってます。
第二次大戦末期、もはや劣勢となった日本軍首脳部によるあっと驚く一発逆転アイデア、それが日本の霊的指導者・観阿彌光鳳(丹波哲郎!)による日本最大の電波塔を使ったルーズベルトとチャーチルの呪殺計画! いやーこんなムチャなお話大好きです。
そっちのほうの話がおもしろくて、メインストリームである加藤昌也(このころは雅也じゃなかったのか?)と南果歩コンビ対嶋田久作の戦いはどうでもよくなってきたりします。
香港スタッフが結構入っていて、爆発シーンでやたら派手にワイヤージャンプしてます。
監督の一瀬隆重はそもそもプロデューサーですが、しゃしゃり出てきましたね。演出力はまあ可もなく不可もなくというところ。後に「リング」シリーズを手がける人ですね。


7月12日

バック・トゥ・ザ・フューチャー
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
BACK TO THE FUTURE

監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ロバート・ゼメキス/ボブ・ゲイル
撮影:ディーン・カンディ
音楽:アラン・シルベストリ
出演:マイケル・J・フォックス/クリストファー・ロイド/リー・トンプソン/トーマス・F・ウィルソン
製作年:1985年/1989年/1990年
鑑賞メディア:HDDビデオ(WOWOW録画)

面倒なので三作まとめて。
DVDボックス買おうかどうか迷ってたらWOWOWで一挙放送したので見ました。
いやー、おもしろいですねえ。これは。何度見ても。
パート1はもう脚本があまりによく出来てて文句のつけようがないです。タイムパラドックスものなんで、SFマニアが怒りそうなご都合主義的矛盾はあちこちにありますが、そういう人はターゲットにせず、わかりやすいエンターテイメントの王道を突っ走ります。
マイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドをはじめとする俳優陣の過剰な演技も脚本とばっちりはまって決まりすぎです。
で、おそらく続編はちゃんと考えずにあの結末にしたと思うのですが、そこからよくあれだけのパート2をひねり出したもんです。イマイチコメディ演技の不得意そうなエリザベス・シュー(マーティの彼女)を強引にストーリーから排除したり、「未来の自分と鉢合わせしたら宇宙の爆発が起きる!」とか言って必死に会わないようにしてるのに、ビフは平然と過去の自分に会って会話してたりするし、一作目に比べて相当荒っぽい脚本になってますが、それでもおもしろさは相変わらず。ほとんどすべてのシーンがパート1のパロディ仕立てになっている細やかさも、ツボです。
パート3は、うーん、これはちょっと蛇足ですかね。おもしろいけど、流れ的になくてもいい話ですね。
しかしなぜマーティ先祖がマーティに会ったとき、自分と同じ顔であることに不思議を感じなかったのだろうか。というか、先祖や子どもが全部自分と一緒の顔、って安直過ぎるぞ!


7月12日

バトル・ロワイアル


監督:深作欣二
原作:高見広春
脚本:深作健太
撮影:柳島克巳
音楽:天野正道
出演:藤原竜也/前田亜希/山本太郎/安藤政信/ビートたけし
製作年:2000年
鑑賞メディア:DVD

リビングを5.1CHシアターに改造してはじめて見た映画です。
これ、大好きな映画です。
中学生一クラス全員が強制殺し合い、という圧倒的恐怖感のある設定に、深作欣二の超ハイテンションな演出が見事に相乗して何度見てもめちゃめちゃ興奮してしまいます。
惜しむらくは、健太氏の若干リリカルな脚本ですが、何度も見ているうちに気にならなくなりました。ああ、でもこんな群集劇、笠原和夫が脚本書いてたらもっと凄かっただろうなあ…。
さて、パート2はどうでしょうか。もちろん見に行く予定です。ああ、楽しみだ!


7月12日

バイオハザード

RESIDENT EVIL

監督:ポール・アンダーソン
脚本:ポール・アンダーソン
撮影:デヴィッド・ジョンソン
音楽:マルコ・ベルトラミ/マリリン・マンソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/ミシェル・ロドリゲス/エリック・メビウス
製作年:2002年
鑑賞メディア:レンタルDVD

5.1CHサラウンドを楽しむためだけに借りました(笑)。
さして期待はしてませんでしたが、意外と丁寧なつくりで楽しめました。
ミラ・ジョヴォヴィッチ、いいです。好みです。サービスショットもあります。
もう少し派手に暴れ回るのかと思ってましたが、そういう意味ではおとなしかったですね。
同様にゲームからの映画化として比べると、「トゥームレイダー」よりこちらのほうがいいです。単にヒロインの好みの差かもしれませんが。


7月18日

ザ・リング

THE RING

監督:ゴア・ヴァービンスキ
脚本:アーレン・クルーガー
撮影:ボージャン・バゼリ
音楽:ハンス・ジマー
出演:ナオミ・ワッツ/マーティン・ヘンダースン/ブライアン・コックス/デイヴィッド・ドーフマン
製作年:2002年
鑑賞メディア:レンタルDVD

これも5.1CHのために借りました。
実は、もともとの映画「リング」も未見です。恥ずかしながら。
原作はだいぶ以前に読みましたが、ほとんどおぼえていません。
この映画に関しては、んー、あんまりおもしろくなかったですね。
映像のパンチ力が弱くて、恐怖感が伝わりません。
「貞子」の設定も弱くなってますね。
あ、エイダン役の子はなかなか良かったです。
向こうの子役は上手いですね。
この監督、ぜんぜん知らなかったのですが、新作は「パイレーツ・オブ・カリビアン(素直に「カリブの海賊」でいいのに)」ですか…。ふーん。
これまた予告見る限りでは本当につまらなそうで、予告だけでげんなりしてしまいます。
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7月18日

壬生義士伝


監督:滝田洋二郎
原作:浅田次郎
脚本:中島丈博
撮影:浜田毅
音楽:久石譲
出演:中井貴一/佐藤浩市/三宅裕司/中谷美紀/夏川結衣BR> 製作年:2003年BR> 鑑賞メディア:レンタルDVD

ダメダメッす。
シナリオがまるでダメ。中井貴一にどれだけ感情移入させるか、というところが泣かせるポイントなのに、そのためには郷里でのエピソードをもっと書き込まないといかんでしょう。
ために、対立する思想を持つ佐藤浩市もちょっと浮いてしまって、中井が突入するときの佐藤のセリフにまるで思い入れできません。
しかも、そこですぱっと終わればいいのに、なぜかそこからだらだら異常に長い。
滝田洋二郎ってなんだか小さくなっちゃいましたね。ふう。
「コミック雑誌なんかいらない!」とか「病院へ行こう」の頃のテンションが感じられません。


7月23日

スターウォーズ エピソード1 ファントム・メナス

Star Wars:Episode 1- The Phantom Menace

監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス
撮影:デイヴィッド・タッターソル
音楽:ジョン・ウィリアムス
出演:リーアム・ニーソン/ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/ジェイク・ロイド
製作年:1999年
鑑賞メディア:レンタルDVD

いやー、スター・ウォーズ完全否定派の僕が、5.1CHサウンドのみを目的に借りてしまいました。恥ずかしい。
以前の三部作の頃から、とにかく大味なストーリーが気に入らなかったのですが、しっかりその点は踏襲されています。
見所は、とにかく圧倒的なCG技術とサウンドだけです。
「もう俳優使わずに全部CGにせいや!」とは、皆が一度は思ったことでしょう。
音的には、ライトセイバーの「ヴォオン!」て音の回り具合が快感です。
ポッドレースのシーンもかなりの迫力。
しかしこれだけ金かけて、凄い映像作って、何であんな脚本がしょぼいんだろう。
僕がプロデューサーなら、どう考えてもGOサインは出せません。
アメリカ人好みっちゃあそうですが。あれはあれでいいのかな……。


7月23日

スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃

Star Wars:Episode 2- Attack od the Clones

監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス/ジョナサン・ホールズ
撮影:デイヴィッド・タッターソル
音楽:ジョン・ウィリアムス
出演:ヘイデン・クリステンセン/ユアン・マクレガー/ナタリー・ポートマン/クリストファー・リー
製作年:2002年
鑑賞メディア:レンタルDVD

エピソード1の感想に付け加えることはほとんどないですね。
アナキンとパドメが草原で抱き合いながら転げ廻るシーンなんて笑いを通り越して怒りすら覚えます。怒っても仕方ないが。
しかしあの美男美女からアホ面のルークと厚化粧のおばはんのようなレイアが生まれるかと思ったらちょっと愉快ですね。意地が悪いな、俺も。
しかし、ヨーダってあんなくるくる飛びまわれるのに、なんでふだん杖ついてヨボヨボ歩いてるのかな?


7月23日

少林サッカー

少林足球

監督:チャウ・シンチー/リー・リクチー
脚本:チャウ・シンチー/ツァン・カンチョング
撮影:?
音楽:レイモンド・ウォン
出演:チャウ・シンチー/ヴィッキー・チャオ/ウォン・ヤッフェイ/パトリック・ツェー
製作年:2001年
鑑賞メディア:HDDビデオ(WOWOW録画)

劇場で一回、ビデオで一回見ているけど、WOWOW放送でもう一度見ました。
いろいろ欠点はあるけど、古きよき香港バカテイストが好きな僕としては見ずにはおれません。
前にも一度どこかで言いましたが、チャウ・シンチーの屈折した女性観はちょっと見てて気分が悪いです(これと合わせて「食神」を見るとよくわかります)。
ひどいメイクもそうですが、さんざん気のあるようなそぶりを見せておいて冷たく突き放してしまうところなんかちょっとぞっとしますね。
しかしこの映画、コンセプト的に、僕が十年程前に企画して、途中まで撮っていた映画に実によく似ています。いまやソースはおろか、脚本すら散逸してしまいました。途中で作った予告編がめぐりめぐってチャウ・シンチーが見てインスパイアされた、ってことは……ないっつうの。


7月30日

U−571

U-571

監督:ジョナサン・モストウ
脚本:ジョナサン・モストウ/サム・モンゴメリ/デヴィッド・エイヤー
撮影:オリヴァー・ウッド
音楽:リチャード・マーヴィン
出演:マシュー・マコノヒー/ハーベイ・カイテル/ジョン・ボン・ジョヴィ/ビル・パクストン
製作年:2001年
鑑賞メディア:レンタルDVD

今まで眼中になかったのですが、「ダーク兄弟」の西田監督がいいといっていたので見てみました。
うん、確かにこれはいいぞ!
第二次大戦中、損傷して救援を待つドイツ軍Uボートに、ドイツ艦を偽装した連合国潜水艦が近づいていく。目的はUボートを制圧して、暗号機エニグマを奪取すること。
無事制圧に成功するが、新たに現れた敵艦に、自分たちが乗った潜水艦を撃沈されてしまう。 やむなく、制圧部隊はそのまま故障したUボートでの逃避行を強いられる…。
うむ、ストーリーが実にいい。これはアイデアの勝利。
そして主人公のキャラ立ても周到。「艦長の器ではない」と評された副長が、ドタンバで、しかも表示も何もかも読めないドイツ語の敵艦Uボートでの責任者になってしまう。その成長が丹念に描かれる。
執拗な追跡をどう振り切るかの緊迫感も素晴らしい。
オススメです!
まるで見る気のなかった「ターミネーター3」ですが、このジョナサン・モストウが監督と聞いて、俄然興味が出てきました。


7月30日

ウエスト・サイド物語

WEST SIDE STORY

監督:ロバート・ワイズ/ジェローム・ロビンス
原作:アーサー・ローレンツ 脚本:アーネスト・リーマン
撮影:ダニエル・L・ファップ
音楽:レナード・バーンスタイン
出演:ナタリー・ウッド/リチャード・ベイマー/ラス・タンブリン/ジョ−ジ・チャキリス
製作年:1961年
鑑賞メディア:DVD

これ、前から好きなんですよ。
今回、新たに5.1Ch、DTSリミックスバージョンが発売されたので買いました。
これはもう、とにかくオープニングのかっこよさにつきますね。
ストーリー、音楽、振り付け、演技が完全に一本線で繋がっててミュージカルとしての理想形です。
ま、中盤以降は話が暗くなってしまって残念でもありますが。
キャストが今見ると当たり前ですが、皆古い顔ですね。ダサく見えます(笑)。
唯一、ベルナルド役のジョージ・チャキリスが今でもセクシーです。


7月30日

バトル・ロワイアル2 鎮魂歌


監督:深作欣二/深作健太
脚本:深作健太/木田紀生
撮影:?
音楽:天野正道
出演:藤原竜也/前田愛/忍成修吾/酒井彩菜/竹内力
製作年:2003年
鑑賞メディア:映画館(梅田ブルク)

これまたとんでもない問題作を作ったもんだ。
パート1が大好きな僕としては、なかなか評価に困る作品です。
前作にあった「キャラの丁寧な書き分けによるパニックサスペンス」的緊張感は皆無。
前半部分は、いちおう「BR」の体裁を保つためにあるような感じで、タッグマッチ(ペアの片割れが死ぬと、もう一人も自動的に死亡)の設定は、「早いとこ人減らしてこの設定から離れたいねん!」という深作健太の叫びが聞こえるようで、どんどんキャラの立つ間もなく死んでいく。
後半も、危うくトリップしそうになるくらい延々と戦闘シーンが続き、何がなにやらわからなくなってきます。
完成度という意味では、あからさまに低いこの作品ですが、どうにも心に残ってしまうという厄介なシロモノです。
見て二日経ちますが、いまだに評価が定まりません。
もう一度見てみたい気がします。
それにしても、「『殺しに行け!』と、先生が言った。」「戦死者すべて中学生。」という宣伝に文句つける奴ら、本気? 文句言う場所が違うでしょ!


7月30日

アンチェイン


監督:豊田利晃
撮影:豊田利晃
出演:アンチェイン梶/ガルーダ・テツ/西林誠一郎/永石麿
製作年:2001年
鑑賞メディア:HDDビデオ(衛星劇場録画)

ついに一度も勝つことの出来なかった大阪のトンパチボクサー、アンチェイン梶とその友人たちを綴ったドキュメンタリー。
豊田利晃って見るたびに「たいしたことないなー」って思うのに、題材をおもしろいところから持ってくるからつい見てしまいます。今度の「ナイン・ソウルズ」も気になります。
それにしてもこの梶という男、ひどすぎます。ボクサーとして一度も勝てず、はじめた何でも屋では、金の未払いにぶちきれて、頭から黄色のペンキをかぶってタクシーにハコ乗りし、西成の労働者センターに殴り込みをかける。
そしてついには仲間に拉致されて精神病院へ(笑)。
画面で見てるぶんには「ヘンなやっちゃなー」ですむが、近くにいたらとんでもなく迷惑な存在。そんな奴に飄々と付き合っているキックボクサー、ガルーダ・テツ、シュートボクサー、西林誠一郎もたいしたもんだ。
しかし映画としてさほどおもしろいものではなかったです。うーん、この監督、いつもこうだな。


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