2001年8月


8月8日 占いはプロレスである

女性がよく、雑誌の占いのページを熱心に見ているが、あれは一体なんなのだろう?
まさか本気で信じているとも思えないし、ならば一体あれを読むことで何のメリットが?
かくいう僕も、毎朝目覚ましテレビで「今日の占いカウントダウン」が始まると、なんとなく見てしまう。
そこで気付いたのだが、毎朝ランキングの最後の星座の人に対して、「今日のワーストは、ごめんなさい、○○座のあなたです」といっている。
ん? なんなんだ、ごめんなさいって。運勢を決めているのはお前らなのか?
占いとは、(あくまで建前上)未来を何らかの方法で察知して、事前に教えてくれるモノではないのか。
「ごめんなさい」っていうのはあくまで運勢を決めた人が言うべきことである。
「今度いい運勢回すから勘弁ね」って感じ。
神か!お前らは!
要は、「こんなんウソッパチですよ」って無意識にカミングアウトしてるわけで、しかしそんなことはみんな分かりきってるでしょ。
それでもみんな占いを気にするっていうのは、ショーであることを明言しないくせに、みんな分かってて楽しんでいるプロレスと同じですな。
というわけで、占い見てる人たちは、これ以後プロレスをバカにしないように。


8月9日 不思議なラーメン屋

メニュー表 まずはこのメニューを見ていただきたい。ピンぼけで申し訳ないが、よく行くラーメン屋のメニューである。
真ん中あたりに「しょうゆ500円、とんこつ600円、塩550円、味噌600円」とある。
まあ普通だろう。これだけなら特に問題はない。
ところが一番右、大きく書いてあるのが「から揚げラーメン450円」
ぬ?なぜこれがどのラーメンよりも安いのだ?
しかも読みにくいが、「特製から揚げと醤油味がぴったり」とな。
何でそれで醤油ラーメンより安いねん!
実際に注文してみると、醤油ラーメンの一枚だけのチャーシューの代わりに、かなり巨大なから揚げが三個ドポンと浮いているシロモノである。
から揚げをラーメンの中に水没させるということの是非はさておき、やはりこれが醤油ラーメンより安いのはおかしいだろう。
ちなみによく見ると、単品メニューとして「パリッと香ばしい鶏のから揚げ(3個入り)250円」である。
ラーメンのから揚げもかなりパリッと香ばしく旨いことから、これらは同じモノであろうと推測される。
なれば、から揚げ部のコストは250円。したがってラーメン部は差し引き200円。逆算すると、醤油ラーメンのただ一枚のチャーシューが300円する計算だ。こりゃ高い。
それだけではない。その左のメニュー、「野菜ラーメン500円」
「ちょっとこってり&ピリ辛 味噌味」…。
だから何で野菜一杯入って味噌ラーメンより安いねん!
こうなると醤油や味噌を注文するのがバカらしくなる。
しかもこの店はタイムサービスと称し、午後三時から六時までは、すべてのラーメンが400円均一になる。
さらにはセットメニューの、Aセット(ラーメン+高菜チャーハン)、Bセット(ラーメン+チャーシュー丼)はそれぞれ680円、780円だが、これはどのラーメンを選んでもこの値段なのである。
これでは、そもそも「しょうゆ500円、とんこつ600円、塩550円、味噌600円」という値段の差がなにを意味するのかまったくわからなくなってくる。
また、昼二時までは大盛り(1.5玉)でも同じ値段、月曜はオール100円引きと、とにかく値段にこだわってるのか頓着していないのか、はたまた計算がまったく出来ないのか、店主の脳味噌を解剖してみたいものである。
それでもとにかく安いので、気になりつつもこの店に通う僕なのである(だって月曜の昼に行ったら大盛りから揚げラーメンが350円やで!)。



8月11日 矛盾キャバクラ

まともな運動というものを一切してない。仕事は立ちっぱなしで、始終動き回っているので、それなりの運動量はあるとは思うが、それでも鍛えているわけではないので体は緩む一方である。鍛えなければ、と思わんでもないが、こんな体になりたくもない。
などと考えながらフワリフワリと歩いていると、とあるキャバクラの看板が目に入った。
「22歳以上の女性は在籍していません!」
むう、強気だ。でも22歳という基準がよく分からんぞ。しかも同じ看板の別の場所に、
「23歳以上の女性がついた場合は、料金はいただきません!」
……。おい、23歳以上の女性はおるのか、おらんのか、はっきりせんかい!
人ごみが多かったので、この看板を撮ることは出来なかった。申し訳ない。
だが実話である。その後、僕がそのキャバクラに入らなかったことも事実である。蛇足ながら。



8月13日 ダメマンガ

おやつくんに弟が生まれたよ!名前はここには書けない(いや、ホントに書けないのです)ので今週の少年チャンピオンを見ること。
さて、新潮社のコミックバンチに続き、講談社がイブニングという漫画雑誌を創刊する。
はっきり言おう。
脳みそないのか? 今の編集者は。
かつて売れた漫画の続編が今も売れると本気で思っているのか?
そりゃ少しは売れるだろう。けど漫画界はこれによってなんら根本的に前進はしない。むしろ後退でしかない。
ちなみにバンチには「シティーハンター」「北斗の拳」、イブニングには「島耕作」「ああ播磨灘」「ホワッツ・マイケル?」などの続編・外伝が載っている。
その他プレイボーイの「キン肉マン二世」、果てはどこでやってるのか知らないが、「キャプテン翼」や「リングにかけろ」の続編まで。
みんな、ホントにこんなの読みたいの?
僕には創造の放棄としか思えません。
はっきり言って今挙げた続編群、僕は一つたりとも読んでません。
「読んでないのに言うな!」と言われるかもしれんが、「まず読む気にさせろ!」っちゅうことですわ!
以上!押忍!



8月14日 切れてな〜い

もうやってないかもしれないけど、髭剃りのCMでマイク・ベルナルドが、オウッ!頬が切れた!と思ったけど、実は切れてなくて、「Very 切れてな〜い」ってのがありましたな。
「ぜんぜん切れてないぜ!」って言いたかったんだろうけど、very+否定形は、「あまり……じゃない」という意味です。
よって、「あんまり切れてな〜い」、つまり「ちょっとは切れてしまったぜ〜」という意味になるのでは?
どーでもいいことこの上ない話題ですが。



8月17日 矛盾そば屋

さて、今日はヘンなそば屋を発見しました。
表の看板にはデカデカと「立ち喰いそば」と書いてあるのだが、中は全席椅子完備!
なんのこっちゃ!
あの椅子には座ってはいけないのだろうか?
座ろうとすると、「コルァ!うちは立ち喰いそば屋だ、座るんじゃねえバカヤロ!」とか頑固そうな親父に怒鳴られたりするのだろうか(いや、中に座ってる人一杯いたからそんなことはないんだけど)?
そんなことを考えつつも、川西にある「スシロー」という回転寿司がイチローのダジャレなのかどうかということが気になったりしています。



8月19日 牛丼に関する数学的考察

どうも食い物の話が多くて恐縮だが、今日は牛丼について。
松屋の始めた値下げ戦争で、ついに老舗吉野家まで並盛り280円に下げてしまった。
大変いいことではあるが、カレーや定食もある松屋と違ってほぼ牛丼一本で勝負している吉野家にとってかなり無理のある値下げだったらしく、ひずみが生じている。
以下、その考察を(ホンマどーでもいい話題だなー)。

これまで、並盛り400円、大盛り500円、特盛り600円であった。
この場合の、並と大盛りを比較してみよう。
まず、牛丼を「肉の部」と「飯の部」に分割してみる。
以下、並盛りの肉の部を「並肉」、飯の部を「並飯」と呼ぶ。同様に大盛りは「大肉」「大飯」とする。
また、標準価格として、並肉の値をN、並飯の値をMとする(したがって並盛りを式で表すとN+M=400 ―@)。
並→大盛りという変化において、肉の部と飯の部の比率は変化していない(と思う)。
すなわち、値段と量が比例するとするなら、肉も飯もともに500/400=1.25倍になっている(容器代、手間賃等はこの際省略)ので、大肉は1.25N、大飯は1.25M。
ここで、特盛りは、「大盛りの飯に、並の二倍量の肉が乗っている」というコンセプトで製作されていることが判明している。すなわち、2N+1.25M=600 ―A。
@Aの連立方程式により、N=133円、M=267円。ほぼ1:2であることがわかる。
あ、あれ? 肉のほうが飯より安いの?
うーん、ま、いいや(笑)。話をすすめよう。

で、何が言いたいのかというと、並盛りが280円となった現在も、この法則が適用されているか、といえば、全然そんなことはないのである。それがいいたかったのである。
上の比を適用すると、大盛りは350円、特盛りは、えーと、420円となるのが正しい。
ところがどっこいあにはからんや、現実は、大盛り440円、特盛り540円と改定された。
この差はでかい。特盛り(2N+1.25M)に20円足すだけで並が二杯(2N+2M)が喰えるのだ!
「並のお得感」を演出したかったのであろうが、「大盛り・特盛りの割高感」のほうが強調されてしまったわけである。
というわけで、皆さん、大盛り・特盛りは損ですよ―。どうせなら「並二丁!」と力強く注文しましょう。



8月24日 白飯万歳

またまた食いものだ。すまんねえ、皆さん。
今日は飯・おかず比に関して。
僕は白飯が大好きである。王将風にいうならパイハン。
好きなおかずを一切れ口中に投入し、後を追うように白飯をぐいぐい押し込んでいく快感は筆舌に尽くしがたい。
問題は(というほど問題でもないのだが)、僕の場合、このときのおかず一口に対応する白飯の量が、どうも他人に比して多いようなのである。
普通に定食屋で食うと、おかずが半分は残ってしまう。カレーを食うと、ルーばかり残ってしまう。
自分にとってもっとも旨い比率でおかずと飯を食うと、こうなってしまうのである。
また、潜在的な理由として、貧乏性のため、というのがある。
「万一、ごはんが余ってしまっては大変だ(そんな大変ではないよな)」という思いが無意識にあるようなのだ。
おかずが余っても何とかなるが、飯のみではどうしようもない。その思いが、無意識におかず消費にブレーキをかけていると思われる。
吉野家なら紅生姜を、カレーなら福神漬けを狂ったように確保してしまうのもそのためであろう(ちょっと恥ずかしいな)。
というわけで、「ごはんお代わり無料」と書いてある定食屋には非常に好感を持ってしまう。
「どれだけおかずがあってもそれをまかなうごはんがあるのだ」という安心感は大きい。

…と、今日昼飯をお代わりしながら考えた次第である。
白飯よ、永遠なれ!



[罵詈淘奴トップへ]

[トップへ戻る]