2001年11月・12月


11月16日

すんません、久々の更新です。
なんか昨日はまとめてネタに遭遇したので(ここはVOWじゃないんだけど)。
さて、昨日、僕はうち(かなり田舎)の近所のジャスコにぷらりと行って来ました。
まあ良くある光景ですが、三階の小さなスペースで近隣の小学校の生徒たちが書いた習字の作品が展示されていたのです。
微笑ましい光景と思いきや、僕は思わず「オウマイギャー!」と叫んでしまいました(心の中で)。
だってこんなんばっかなんやもん!

さて、気を取り直して、僕は映画を見に行こうと旅立ちました。
某所の鄙びた映画館のタダ券があったのです。
いや、まあそしたらその周辺の鄙び具合がバツグンで、小ネタだらけなのです(あくまで小)。
例えば、ここ。うーん、誰に対して言ってるんだろう。
これなんかもいい味ですね。
「おは入りください」ってどう読むんだろう。おははいり?
しかも「営業中はご自由におは入りください」って当たり前なのでは…。営業してないときに入ったらドロボーやで。ちなみにここは花屋です。
あと、このあたりは買い物ごとにシールがもらえるらしいのだが、その注意書き看板がこれ
「Q2.シールはほんとうにたまるの?」って…(笑)。
そら貯まるかどうかはお前しだいやろ! っつうか貯めろよ! なんかヘンやぞ、この質問!

というわけで、昨日は満腹感でいっぱいでした。うぷぷぷ。


12月10日

おひさ〜。はい、まずは前フリに、ハート駅長 でも。この微妙な体のラインがなんともいい味ですね。

さて、今回は疑問に思った「このミステリーがすごい!(以下「このミス」)」ランキングについて。
年に一度、識者の投票によって決定されるミステリランキングであり、もはやこの世界では権威と化してしまっている。
上位に入ればベストセラー必至であり、各社ともインパクトに残るよう本命は〆切直前の十月に出版したりする。
ところが、このベストテンの集計方法、君はご存知だろうか。
発行元である宝島社が選んだ「識者」にアンケートが配布される(バイアス1)。
アンケートは国内、海外に分けられ、各々ベスト6を順位付けて投票される。対象は、前年11月1日〜本年10月31日までに発行された広義の新刊ミステリ(バイアス2)。
そして1位に6点、2位に5点、…以下6位に1点と配点して集計される(バイアス3)。
さて、どこが問題か。
まずバイアス1。「識者」をどう選んでいるのかは知らないが、誰にアンケートを送るかで相当偏りが生じる。
バイアス2。「このミス」巻末のリストによれば、本年度の海外作品でざっと340冊。 ここから6作品選ぶのだ。もちろん340冊全部読んだ人は皆無であろう。そこまで暇な人はそうはいない。多い人で100冊程度でなかろうか。
では、100冊なら100冊で、その人はなぜその100冊を選んだのか。なぜ残りの240冊は選ばれなかったのか。
一番大きいのは、周囲の評判であろう。発言力の大きい書評家が、「これ面白いよ」と言えば、それを読む。堅実な方法ではあるが、そうやって選んだ本の中からベストを選んでいては、これは本末転倒である。読まれなかった本も立つ瀬はあるまい。
バイアス3。例えば、「アメリカンでストリップ」という作品があり、「何が何でも1位や!というほどでもないけど、でも割と面白かったから5位くらいにしとこうかな」という程度だったとする。ほとんどの「識者」はそう思い、5位、6位にこの作品を投票する。
ところが340冊もあり、本命が不在だと、当たり前だが票が割れる。
みんな1位に推すものがバラバラになってしまうと、集計した場合、平均して票を集めた「アメリカンでストリップ」のような作品が上位にきてしまうのである。
「髪は絨毯」が断然1位だ!という人が3人いれば、6点が3人で18点。ところが「アメリカンでストリップ」はまあ5位だなと言う人が10人いれば20点。勝っちゃうのである。
これは極論だが、まあそういうことである。
だーれも1位とは思ってない作品が1位になりうるのである。
これはヤバイ。集計のマジックである。
みんなこういう順位ってむやみに信じないほうがいいですよ。
文春新書「社会調査のウソ」を読むと、世間には滅茶苦茶なデータというのが結構あるということがわかります。数字を並べられると信じてしまうんだよなー。
…僕、ひねくれてますか?


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