古本探偵団(1970〜)

 

陸海空ピクトリアル

陸海空ピクトリアル社刊1974年7月号(580円)

今は亡き幻の航空誌4

70年代に発行されていた雑誌。当時に存在は知っていたけれど、購入することなく、世紀が代って古本屋で購入。でも悪くないですこれ。「写真による新旧航空機・戦車・艦艇・兵器の誌上博物館」ということで、通常の雑誌のように最新のニュースを中心にというものではなく、面白いネタを発掘してきて紹介するという方針と見える。で紹介されているのが彩雲の米軍調査レポート。800kg魚雷を積んで雷撃機としても使用可能との記述があるらしい。アメリカとしては機数の限られる空母で偵察のみの機体を載せることは理解できなかったのかもしれないね。レポート自体は1957年8月まで秘密書類だったとのこと。おそらくアメリカまでいってマイクロフィルムを焼いてきたものでしょう。マニアだねえ。読者に受けていたのかどうかわわかりませんが、送り手が楽しんでいるのは伝わる。その他にも読者の秘蔵写真を公開するページ、95式戦闘機、61式戦車の試作型紹介、大戦機パイロットマニュアルの頒布とか趣味に走っていますね。編集の野沢正氏はかつての「航空ファン」の編集をやっておられた人。航空関係の本を何冊もものされていますね。新雑誌を立ち上げることになったいきさつは知りませんが、自分のやりたい物を作りたかったということでしょうか?このような編集方針は、老婆心ながら、ネタ切れになったらどうするのかなどと思ってしまうが、それが廃刊理由か?それとも陸海空と間口を広げたのが、却って支持を得られなかったのか?70年代に徒花のように現れて消えていったこの雑誌。そういえばこの頃、泳げたいやきくんなんて曲が大ヒットしましたね。