フーファイター列伝/其の1

マンタ戦闘機

「航空朝日」1942年12月号より。ロスのマンタ航空機会社で研究中だそうです。マンタ・・・マクダ・・・マクダネルのXP-67のことかなあ(違うようです)。ネットで調べたところ、「エアワールド」2004年9月号にこの機体についての記事があったそうです。曰くデイヴィス翼型で有名なデイヴィスの手による機体で、モックアップまで行った(しか行かなかった?)とのこと。しかしこれも怪しいなあ。この翼平面形に、デイヴィス翼型のような普遍的空力メリットがあったとはとても思えない。技術的センスが感じられないと断言してしまおう。映画用のプロップが巡り巡って本物に化けてしまったとかそういうことじゃないかな。
「航空朝日」1943年4月号にも関連記事あり。少なくともモックアップまでは行ったことは確認できました。「空」1942年6月によると最大速度が700km/h、航続距離4000kmとのこと。はたまた「世界の翼」1943年版にも出て来る。最高時速680km航続距離5,600kmとのこと。ふかしてるなあ。とにかく、戦時下の大日本帝国ではこんな機体が敵機となると思われていたのです。