TuG-75
緊張関係にある組織間では、互いに相手が大きく見える物だ。冷戦時代の米ソでも互いに探り合いをしてピリピリしていた。そんな時代に漏れ出てきたソ連の新爆撃機情報がこれ。Tu-75ならばB-29由来のTu-4を旅客機にした物とのことだが、このTuG-75というのは本当に有った機体なのかよく分からない。おそらくはTu-95の情報がソ連恐さのあまり拡大解釈された物か(エンジン数50%増し)。それはさておき、皇国臣民たる私には「富岳」のように見えてしまうのですが。「航空情報」1951年11月号より。追伸。Tu-200という6発のターボプロップ爆撃機があったらしい。「世界の翼」昭和30年版に写真がある。キャプションにTuG-75のことかとの記述がある。「世界の傑作機No.110ツポレフTu-95/-142“ベア”」には記述がないのですが、グラスノスチ以降の洋書などには手がかりがあるのかな。