2004年9月


9月14日

スウィングガールズ


監督:矢口史靖
脚本:矢口史靖
撮影:柴主高秀
音楽:ミッキー吉野/岸本ひろし
出演:上野樹里/本仮屋ユイカ/平岡裕太/竹中直人/白石美帆
製作年:2004年
鑑賞メディア:試写会(よみうり文化ホール)

すごく自分と世間一般との距離を感じました。
試写会場ではもうドッカンドッカン受けていて、完全に「出来上がってる」感じでどんな些細なギャグにもみな反応しまくってました。
そんな中で僕(と連れ)のみむっつりと終始硬い表情。……何が面白いんですかね、この映画。

「ウォーターボーイズ」とまったく変わらない安直企画はともかく、中身も終始安直。
行詰ったらしょうもないギャグで脱出、という感じで脚本にまるで深みがないので、まったくクライマックスに向けての盛り上がりが空転してます。
「ウォーターボーイズ」のときもまったく同じ感想で、この監督とは完全に相容れませんね。
でも両作品とも実際ヒットしてるし、そうなるとこっちが負け犬の遠吠えになっちゃうところが悔しい。いつか見返してやる! な、西田!


9月14日

TUBE

TUBE

監督:ペク・ウナク
脚本:ペク・ウナク
撮影:ユン・ホンシク
音楽:ファン・サンジュン
出演:キム・ソックン/パク・サンミン/ペ・ドゥナ/ソン・ビョンホ
製作年:2003年
鑑賞メディア:試写会(リサイタルホール)

韓国映画です。
「何とか俺らも『ダイ・ハード』みたいなん作ったるでー!」という気合に満ちた映画でした。うん、評価できるのは気合だけでしたね。
結局ハリウッドアクションの猿真似の域を出ず、どうにもすべっていました。
めちゃくちゃ単純な話なのに説明不足、というどうしようもない脚本の未熟さや、80年代チョウ・ユンファを彷彿とさせる主人公の安直なハードボイルドっぷりが見ていてもどかしいことしきり。
ラストがまたよくわからんのです。見た人に聞きたいのですが、彼はなぜああせねばならんかったのでしょうか? もういいですけど。
個人的には、ヒロインがあまりにも後輩のK畑(男)に似ているのもキツかったです。


9月14日

インファナル・アフェア 無間序曲

INFERNAL AFFAIRS 2

監督:アンドリュー・ラウ/アラン・マック
脚本:アラン・マック/フェリックス・チョン
撮影:アンドリュー・ラウ/ン・マンチン
音楽:チャン・クォンウィン
出演:エディソン・チャン/ショーン・ユー/アンソニー・ウォン/エリック・ツァン
製作年:2003年
鑑賞メディア:試写会(IMPホール)

前作は香港映画としては異例の引き締まった緊張感で見せてくれましたね。
待望の続編、時をさかのぼって前作の主役の若いころのお話です。
アンディ・ラウ、トニー・レオンの若き姿としてエディソン・チャンとショーン・ユーという若手が演じてますが、どうもこの二人、容姿が似ていて区別がつかん!
話自体も、どちらかというと二人のそれぞれのボス、ウォンとサム(これは前作と同じキャスト)の描写が多く、ちょっと焦点がずれた感じ。
しかし、このボス二人の容姿、キャラの対比がすばらしく、まさに「ゴッドファーザー」的大河ドラマへと話が広がっていき、ある意味前作以上の緊張感があり、面白い。
思い切って若手二人の話は端折ったほうがよかったのに、それだけが惜しい。なかなかの傑作でした。


9月14日

座頭市


監督:勝新太郎
脚本:勝新太郎
撮影:長沼六男
音楽:渡辺敬之
出演:勝新太郎/樋口可南子/陣内孝則/奥村雄大/内田裕也/緒方拳
製作年:1989年
鑑賞メディア:DVD

いやーついに出ました。勝新最後の座頭市にして最高傑作!
しかも撮影監督監修のテレシネDVD化とのことで、びっくりするくらい高画質でした。
うわさの勝新即興演出が冴え渡り、ストーリーはあってなきが如し。細かいこと言わんと部分部分の演出の冴えを見よ!って感じです。
殺陣の圧倒的早さ、素晴らしさとあいまって勝新の天才っぷりがこれでもかと詰め込まれています。
キャストも曲者ぞろい。何度見ても素晴らしい、伝説の作品です。必見。


9月21日

ヒドゥン

THE HIDDEN

監督:ジャック・ショルダー
脚本:ボブ・ハント
撮影:ジャック・ヘイトキン
音楽:マイケル・コンバーチノ
出演:カイル・マクラクラン/マイケル・ヌーリー/クラウディア・クリスチャン/エド・オロス
製作年:1987年
鑑賞メディア:DVD

とうとうDVD化されました。伝説です。アボリアッツグランプリです。
ヘビメタと赤いフェラーリが大好きな宇宙人が次々ヒトに乗り移って暴れまくります。
追うのはもちろん、素で宇宙人顔バリバリなカイル・マクラクラン。
一瞬のダレもなく、気づいたら終わってたというくらいの超単純アクション。拍手です。
今ちょっと調べてみたんですが、ジャック・ショルダー、この後に「レネゲイズ」(これはイマイチ)撮ってるだけでそれ以降何も撮ってないようですね。さびしいですな。


9月21日

スクール・オブ・ロック

SCHOOL OF ROCK

監督:リチャード・リンクレイター
脚本:マイク・ホワイト
撮影:ロジェ・ストファーズ
音楽:クレイグ・ウェドレン
出演:ジャック・ブラック/ジョーン・キューザック/マイク・ホワイト/サラ・シルバーマン
製作年:2003年
鑑賞メディア:レンタルDVD

公開時から気になってたので見ました。
もっともとおバカなノリを期待していたのでそういう意味では今ひとつでしたが、なかなか面白かった。みなで音楽始めてラストは大演奏会、という展開は「スウィングガールズ」と共通してますが、こっちのほうが面白いです。
まあ僕がメタル好きだからということもあるんでしょうけど。
ジャック・ブラックの過剰なエネルギーが半端じゃないですね。画面からあふれてきます。


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