2005年3月


3月13日

ローレライ
監督:樋口真嗣
出演:役所広司 妻夫木聡 柳葉敏郎 堤真一


先月に試写会で見ていたのですが、更新が遅くなりました。
ちょうどその前日に原作を読み終えたタイミングだったので、どうしてもダイレクトに比較してしまい、小さなことでも気になってしまいました。
原作と映画、見事に長所と短所が入れ替わっていて、書き込みすぎて重厚だがあまりに長くもたもたした感のある原作版、明快なエンターテインメントだが、端折りすぎて重みがまったくなくなってしまった映画版、という感じです。
伊507の「ローレライ・システム」以外の部分での潜水艦としての特殊なスペックや、艦長の神がかり的操艦技術の描写が物足りなかったと思いますが、原作を知らない人はこれで面白かったのかな、という気もします。ただ、最後まで第二次世界大戦の話には見えませんでした(笑)。あと、妻夫木君の役も、その程度じゃ別にいらないんじゃ…。
樋口真嗣はエンターテインメントのツボを心得た人なので期待していましたが、やはり「カッコいい記号」だけを繋げても真の感動にはならなかったな。


3月13日

SAW
監督:ジェームズ・ワン
出演:ケアリー・エルウェズ リー・ワネル ダニー・グローヴァー モニカ・ポッター


レンタルで見ました。
まあまあでしたね。異常なシチュエーションに追い詰められる心理描写、糸鋸で自分の足をキコキコ切ろうとしたりする映像のエグさ、どんでん返しなど。
まあしかし、いたるところに無理は生じていて、特にラストの真犯人のアレとか、「おいおい、それはないだろう!」と叫んでしまいました。
真相の衝撃度、描写のエグさ、いずれも「オールド・ボーイ」にはかなわず。ははは。


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