いるかは、ゆめを 見ていました。
「ぼく、空が とびたいよ!!」
いるかは、かあさんに だだを こねていました。
「ぼうや、かあさんを こまらせないでおくれ。いるかは、いるかなの。そんなに 海のくらしが、いやなのかい?」
かあさんは、かなしい かおを していました。
「だって、いつも いつも 青い 世界ばかり。それにくらべて 空をとべると、いろんな 世界を 空から ながめることが、できるんだよ!!」
いるかは、かあさんの きもちなど かんがえずに つづけました。
「ぼく、こんなとこは もう あき あき なんだっ!!」
そう言って いるかは、かあさんの もとを とびだして しまいました。
かあさんの なみだで 海の色は いっそう青くなりました。
と、そこで いるかは、ふかい ねむりから 目を さましたのです。