4、牌を並べる
136枚の牌を裏返しで卓の乗せ、ジャラジャラとかき混ぜます。この作業を「洗牌(シーパイ)」といい、必ず4人全員で行ってください。
各自、大体34枚を自分の近くに寄せて17枚の2段の牌山を作り、崩さないように卓の中央の方に寄せて行きます。
このとき、最初に17枚を2列並べて、列の片方を両手で持ちもう片方の列の上に乗せるという技をできるようになれば、あなたも立派な雀士(とまではいかないか)です。
5、親を決める
ゲームの前の最後の仕事です。ここでは用語が多いので気合い入れて読んで下さい。
ここでこんな長文読みたくないという人へ
PCやプレステ等の麻雀ゲームでは、親決めなどは自動で行われますので、ゲーム専門の人は読む必要はありません。
さらに雀荘等で麻雀をするという方は、他のメンバーの方がこういうことは分かっていると思うので、他のメンバーにまかせてもいいと思います。
ただ、こういうことを知らないと、仲間内でやる時やメンバーがマナーに厳しい人だったりした場合に困りますので、麻雀に慣れてから読んでもらえると分かりやすいと思います。
麻雀は、ゲームから初めて流れを理解してから本格的なルールを覚えるのが一番いいと思います。
まず、「起家(チャーチャ)」を決めなければなりません。これは、ゲームの初めに「親」を務めます。
麻雀でいう親とは、それになった人が他のメンツ(子という)よりちょっと特別だということだけです。これについては随時話していきますので、今は、ゲームで基準になる人だと思っといてくれれば間違いありません。
次に、席を決める時に「東」を取った人を「仮東」とし、仮東になった人が2個のシャイツを振って、仮東を起点(1とする)とし出目の合計だけ反時計周りにかぞえます。あたった人が「仮親」となります。
さらに、仮親が2個のシャイツを振って、仮親を起点(1として)とし出目の合計だけ反時計周りにかぞえます。
あたった人がゲームの最初の「親」である「起家(チャーチャ)」となります。そして、風向きは「東(トン)」になります。
ここで、皆さん疑問に思われるはずです。風向きとか東とか何を言ってるのでしょう。それを解説する前に麻雀の1ゲームの流れについて触れておきます。
麻雀は、4人がたくさんある麻雀牌(ハイ)の中から一個ずつ引いてゆき、それらを予め決められたルールに基ずいて組み合わせていくゲームです。
ゲームが始まり、誰かが組み合わせを作ると「上がり」となってゲームは振り出しに戻ります(ただし、決して終了ではありません)
この上がりまでを1局といい、続いて次の1局を始めます。「上がり」とは牌の組み合わせが完成することです。
麻雀の世界では、参加する4人のメンツ全員に1局ごとに「風向き」が与えられます。
風向きは自動的に親に東が与えられます。そこから、反時計周りに南、西、北と与えられ、各々おしりに「家(チャ)」をつけてメンツひとりひとりを区別します。
例えば、北を与えられた人はであればペーチャと言われます。風向きは、牌の組み合わせを作っていく段階などで特殊な効力を発します。
そして、1局が終了すると、風向きは、反時計周りに1つずれて、例えば東家は西家になります。
ここで重要なのは、親は必ず東家をかねるということです。だから、1局ごとに必ず自分の風向きが変わるのです。
そして、ふたたびチャーチャに東家が戻ってくるまでの1周を「東風戦(トンフォンセン)別称 東場(トンバ)」2周目を「南風戦(ナンフォンセン)別称 南場(ナンバ)」といい、トンフォンセン4局、ナンフォンセン4局の合計8局で勝負は競われます。
この方式を「半チャン」といい、半チャン方式のゲームを「半チャン戦」といいます。そこで、トンフォンセン、ナンフォンセンを確認できるようにチャーチャの右端の雀卓の角に「チャーチャマーク」を置きます。
チャーチャマークは表に「東」裏に「南」と書いてありますのでナンフォンセンに移ったら裏返して下さい。
なお、ゲームの局はトンフォンセン最初の局を東場1局といいます。2局めは東場2局といいます。と言うように続いていって最後の局はもちろん南場4局です。
なお、半チャンが終了して、次の半チャンのチャーチを決めるときは、前の半チャンでの最終局(南場4局)で上がった人が仮東になります。
ちなみに南場4局で上がることを「ラスあがり」といいます。なお、半チャン2回(「全チャン」といいます)ごとに座る位置から決め直します。
6、牌を配る
まず親が2個のシャイツを振って、親を起点(1として)とし出目の合計だけ反時計周りにかぞえます。あたった人が積んだヤマから、配牌をはじめます。
このとき、ヤマから出た目の分だけ数えてその左隣からツモを開始します(7が出たとすれば、あたった人のヤマの右から数えて8番目からツモり始める)
最初に親が4枚(2列×2段)を取り出し、続いて反時計周りの順で他のメンツも同じ要領でとっていきます。
各自、これを3回ずつ繰り替えし、最後に親は、最後の人(北家)が直前にとった4つの牌の左隣の牌2段の上だけと1列飛ばした列の牌の上だけをとり、2番目の人(南家)は最後の人(北家)が最後にとった4つの牌の左隣の牌2段の下だけを取り(直前に親が取った牌の下)
ハイパイを開始した所から逆に数えた14枚(7枚×2段)は、王牌(ワンハイ)といいツモられず、最後まで残されます。
ワンハイとヤマは少し離しておいたほうが、最後の牌が分かりやすくなるので良いです。
1局最後にツモられる牌を海底牌(ハイテイハイ)といいます。ツモは反時計周りに行われるので、ワンハイのすぐ右隣の牌となります。ハイテイハイをツモった後、誰も上がれないと引き分けになります。
ワンハイの左から3列目上段をめくり、その次の数がドラ牌となります。例えば、イーワンがでたらリャンワンがドラ牌です。なお、文字の場合は次のような関係です。
風牌の場合…→→→→
三元牌の場合…→→→