ボールトンボールのVTOL輸送機
1950年代から60年代にかけてVTOL機っていろいろ構想されたんだよな。超音速が実現したあと、次の目標としてVTOLが目指されたんだろう。今となっては死屍累々という感じですが。ということでこれもその一つ。2流メーカー(失礼)のボールトンボールですから、いきなり暗雲立ちこめるという感じですが、これだけリフトエンジンをつけたらその重量/コストはとても民間機向きではないな。それはなんとかするにしても、離着陸中に18基のリフトエンジンの1基でも故障したらどうトリムするつもりなのか?(通常民間旅客機は1基エンジンが故障しても離陸できるようになっている)能天気な時代だったんだな。「航空ファン」1961年2月号より。