フーファイター列伝/其の14

マッハ3の旅客機

かつて今よりもずっと未来が輝いていた頃、進歩=肯定であった頃(1950〜60年代)、超音速の旅客機が夢想されていた。この絵に添えられたキャプションにも1970年代にはマッハ3の旅客機が出来るとある。いや事実コンコルドは実用化されたし技術的には可能だったといえるだろう。ただし環境問題を別にすればであるが。恐ろしくうるさく、地球に優しくない排ガスをまきちらし、目玉が出る程不経済で、安全性にも疑問が有る機体。出来ても許されるか、受け入れられるかは別の話なんだね。言うなれば来るはずだった未来。「航空ファン」1959年3月号より。