2004年5月


5月19日

世界の中心で愛をさけぶ


監督:行定勲
原作:片山恭一
脚本:坂元裕二/伊藤ちひろ/行定勲
撮影:篠田昇
音楽:めいなCo.
出演:大沢たかお/柴崎コウ/長澤まさみ/森山未來/山崎努
製作年:2004年
鑑賞メディア:試写会(IMPホール)

うーん…。
200万部(!)という原作にはそもそもまったく興味はなかったですし、今も読む気はありません。とても僕とは相容れないような気がするので。
ただ、監督が今をときめく行定勲というその一点のみでこの映画は見ました。
…結果的にはそれだけの思い入れでは楽しめませんでした。さすがに演出は上手いなあ、と思うことしきりだったのですが、やはりこのベタベタのストーリーはキツイっす。
そもそも大沢、柴崎のパートは原作にはないそうで、少年時代から成長した姿は映画オリジナルなんだそうで。
そのオリジナル部分に関して、プロット上どうしても許しがたい疑問点があって、まったく映画に入り込めませんでした。
それにしても行定さん、恐ろしい勢いで映画撮ってますね。先月の「きょうのできごと」、本作に続いて吉永小百合の「北の零年」も控えているし。
目が離せない作家の一人です。


5月19日

エイリアン2 完全版

ALIENS

監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:エイドリアン・ビドル
音楽:ジェイムズ・ホーナー
出演:シガニー・ウィーバー/マイケル・ビーン/ランス・ヘンリクセン/キャリー・ヘン
製作年:1986年
鑑賞メディア:DVD

このたびエイリアンシリーズのDVDボックスが発売されることになり、一作目、二作目のみは「アルティメット・エディション(DTS音声、特典映像多数などのシリーズ)」としてバラ売りされました。
僕はこの「2」のみを偏愛しているので、これを機に購入。久しぶりに見ました。
…もうクソ面白いですね、これは!何度見ても!
これは確か高校生のときに先行オールナイトで見て興奮しまくった覚えがあります。エンドロールが流れ始めたときには拍手が起こったことを憶えています。
一作目も面白かったけど、力ずくでまるっきり別の映画にしちゃったのが勝因でしょうね。
複数形にしただけで恐怖感を煽りまくった秀逸なタイトル、「今度は戦争だ!」というコピーも恐怖と期待に拍車をかけました。キャメロン、恐るべしです。
スマートガン(あれ欲しいなあ)などの小道具デザイン、エイリアンクィーンという発想、ランス・ヘンリクセンの非人間演技、そしてクライマックス、ニュートを単身助けに行くリプリーのかっこよさ!
今見ても燃えて燃えて、しばらくなにもできなくなります。
ああーまた見たくなってきた!


5月19日

ダイ・ハード

DIE HARD

監督:ジョン・マクティアナン
原作:ロデリック・ソープ
脚本:ジェブ・スチュアート/スティーヴン・E・デ・スーザ
撮影:ヤン・デ・ボン
音楽:マイケル・ケイメン
出演:ブルース・ウィリス/ボニー・ベデリア/レジナルド・ベルジョンソン/アラン・リックマン
製作年:1988年
鑑賞メディア:DVD

これも「アルティメット・エディション」で買いました。
なぜか新星堂でこのシリーズをえらく安売りしていたのです(「エイリアン」は新作だったので値引きなし)。
これもいい映画ですよね。アイデア、脚本、演出、キャスティング、すべてはまってます。
ただ、「エイリアン2」のような魂に焼け火箸を突っ込んでくるような興奮とはちょっと違いますけど。
「上手いなあ」とひたすら感心しながら見る、というような。
ちなみに撮影監督は、後に「スピード」で監督デビューを飾るヤン・デ・ボンです。


5月30日

木更津キャッツアイ 日本シリーズ


監督:金子文紀
脚本:宮藤官九郎
撮影:?
音楽:仲西匡
出演:岡田准一/櫻井翔/酒井若菜/哀川翔/内村光良/氣志團
製作年:2003年
鑑賞メディア:レンタルDVD

特に見るつもりもなかったのに、うちに遊びにきた友人が置いていったので見てしまいました。
テレビシリーズも一度も見たことがありません。
おもろいやん
クドカン得意の細かいギャグを入れながらのノリで勝負!という展開が立ったキャラと合ってやたら楽しいです。
哀川翔や氣志團の使い方もいい。
ラストはもうメチャクチャになってしまいますが、まあこれもよし。
テレビシリーズを見てみようか、という気になりました。テレビドラマ見るなんて、「高校教師(もちろん初代)」以来です。


5月30日

キル・ビル Vol.2

KILL BILL Vol.2

監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影:ロバート・リチャードソン
音楽:THE RZA
出演:ユマ・サーマン/デヴィッド・キャラダイン/ダリル・ハンナ/マイケル・マドセン
製作年:2004年
鑑賞メディア:映画館(梅田ブルク)

もともとタランティーノ作品にはピンと来なくて、「パルプ・フィクション」も「レザボア・ドッグズ」もダメでした。
ところが、「キル・ビル1」はかなりのツボで、DVDまで買ってしまったほどです。
で、期待に胸膨らませて勇躍臨んだ2でしたが、はははは…

つまらん!!!


もともとひとつの作品を二つに分断したわけですが、なんか8:2くらいの比重で分けたような印象で、もうスカスカでした。
もう無理やり引き伸ばした感じで1シーン1シーンがとにかく長い。三回ほど眠り込みそうになりました。
というわけで、今年のワーストか? いや、今年は既に「バレット・モンク」があるか(笑)。


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