古本探偵団(1950〜)

 

新しい飛行機

白亜書房刊 1951年(100円)

絵本か!

雑誌様の体裁ですが、そうじゃないようです。適当に写真を集めて下手なイラストをつけてでっち上げた本という感じ。とにかく杜撰で、ちょっと知った人ならしないような間違いが頻発(ダグラスB-26をボーイングB-26、パンサーの写真にシューティングスターと書いていたりとやりたい放題)。大惨事です。腹に据えかねたのか、見るに見かねたのか前オーナーが、青鉛筆を手に校正しちゃってます。恐らく全く飛行機に造詣のない人が編集したんでしょうね。逆に前オーナーの知識の正確さが際だっています。まあ当時のレベルはこんなもんか。国産航空機の設計製造が禁止されていた頃なので、新しいというタイトルにかなう日本機はないのですが、それ以上にGHQの意向を行間に感じる。あたかも日本に自前の飛行機なんて無かったかのように日本機について全く何の話題もない。時代ですね。本当は日本機(旧日本軍機)を採り上げたい(商業的にも)/読みたい(読者)というのが正直なところではなかったかと思う。その辺のところ(大人の事情)は当時の人も分かっていたのでしょうね。
しかしそれにしてもB-29のキャプションに“われわれに親しい爆撃機”というのはどうかと思う。