画報戦記
小出書房刊 1961年10月特大号(150円)
少年向け戦記物!
最初古本市で見たとき一般向け戦記ものもかと思ったのですが、読者欄を見るとティーンエイジャーばかり。何と戦争を知らない子供たちであるティーンエイジャー向け戦記雑誌だったのだ!今では考えられないことだ。昭和30年代から40年代にかけて戦記物が流行したらしいんですが、その余波でこういう雑誌が創刊された・・・のかもしれない。で、何冊か出品されていた中から零戦と隼を特集したこの号を購入。内容はというと、いきなりですが目当ての零戦と隼について特に目新しい記述はありませんでした(泣)。定番の防弾装備を犠牲にして得られた戦闘能力etc.まあ期待はしていなかったけどね。写真にもめぼしい物はありませんでした。ただ全体を通して読み物としてはきちっとしている。私が言うのも僭越ですが、起承転結と盛り上げどころのどきどき感など、それなりの腕のライターの手による物なのでしょう。要するに多分当時はわくわくする冒険活劇的な読み物を求める需要に対しての物だったのだろう。で、60年代後半にベトナム戦争が泥沼化して廃れていったのかなと思っているのですが。戦争を楽しむというのはシャレにならないという。あるいは日教組の左翼教育が浸透したということか(笑)。ま、例によって何の検証もしていないのですが。